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“貴乃花一門“4年余で消滅・今後の動向は?(6月23日)
日本相撲協会には現在650人ほどの力士がいる(18年1月現在)。全ての力士は47ある相撲部屋のどれかに所属しており、その部屋は6つある一門という派閥に分かれている(出羽海一門、二所ノ関一門など)そのなかで最も新しく誕生したのが貴乃花一門だった。22日、貴乃花親方が自ら率いてきた貴乃花一門を離脱し無所属になる意向であることが明らかになった。
一代年寄として貴乃花親方が新たに興した貴乃花部屋は、自身が現役時代に所属していた二子山部屋を継承する形で誕生。...
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日本相撲協会には現在650人ほどの力士がいる(18年1月現在)。全ての力士は47ある相撲部屋のどれかに所属しており、その部屋は6つある一門という派閥に分かれている(出羽海一門、二所ノ関一門など)そのなかで最も新しく誕生したのが貴乃花一門だった。22日、貴乃花親方が自ら率いてきた貴乃花一門を離脱し無所属になる意向であることが明らかになった。
一代年寄として貴乃花親方が新たに興した貴乃花部屋は、自身が現役時代に所属していた二子山部屋を継承する形で誕生。当初は二子山部屋時代と同じ「二所ノ関一門」に加わっていた。それが2010年の親方の協会理事選挙をめぐる対立から貴乃花部屋は破門。貴乃花親方を支持する6人の親方と3つの部屋も同様に破門されたため、4つの部屋は連携して新しい派閥「貴乃花グループ」を作った。それが2014年5月に「貴乃花部屋」に改称され、最も新しい6つ目の一門として団結し活動を続けてきた。
しかし、昨年来の親方と協会の対立や、弟子の貴公俊による暴行問題の責任を問われ、貴乃花親方は最も下位の「年寄」へと降格。一門の名前を変更したい意向を示していた。今後は阿武松親方(元・益荒男)が中心となり、一門ではなく「阿武松グループ」として活動を行っていくという。ちなみに協会の規定上はどの一門にも所属せずに無所属で活動することは問題ない。ただし、協会から一門に支給される助成金を受け取ることは出来なくなるうえに、連合稽古や付け人の融通などは難しくなるだろう。協会との対立状態は一応解消したものの、貴乃花部屋所属の力士たちにとってはやりくりが苦しい状況が続くことになる。今後の動向が気がかりだ。
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金メダルのその先へ・復活に挑むソフトボール(6月22日)
2020東京で3大会ぶりにオリンピックの追加種目となったソフトボール。競技種目復活の機運を盛り上げようと、世界ランク2位の日本と1位のアメリカとの対抗戦(全3試合)が20日から日本各地で開催されている。
日本中を歓喜に包んだ北京大会での栄冠。連投で金メダル獲得の立役者となったエース・上野由岐子の鉄腕ぶりに感動を覚えた人は多かったことだろう。「上野の413球」はその年の流行語大賞にも選ばれた。...
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2020東京で3大会ぶりにオリンピックの追加種目となったソフトボール。競技種目復活の機運を盛り上げようと、世界ランク2位の日本と1位のアメリカとの対抗戦(全3試合)が20日から日本各地で開催されている。
日本中を歓喜に包んだ北京大会での栄冠。連投で金メダル獲得の立役者となったエース・上野由岐子の鉄腕ぶりに感動を覚えた人は多かったことだろう。「上野の413球」はその年の流行語大賞にも選ばれた。今年35歳になった彼女はいまも変わらず日本代表の屋台骨を背負い続けている。今大会の東京ドームでの初戦に先発した上野はアメリカ打線を翻弄。衰えを見せぬ速球で圧倒的な存在感を示した。
期待の新人も鮮烈なデビューを飾った。「高校とはレベルが全然違う。ビビってしまったところもあった」そう語ったのは17歳の後藤希友(みう)。24歳以下日本代表に史上最年少で選ばれた若き左腕は第1戦の最終回に代表初登板。上野とのリレーで完封勝利に貢献した。自らの年齢の半分にも満たないニューフェイスに上野は「大いに緊張して何かを感じてもらえたらいいな」と期待をかける。
東京五輪では金色に輝く新ユニフォームで2008年北京大会以来の頂点を目指す日本代表。その見据える先は五輪種目への正式復帰だ。日本ソフトボール協会はフランスの連盟とパートナーシップ協定を結び、2024年パリ五輪での競技実施を目指して欧州での普及活動に協力することとなった。今年8月には千葉で世界選手権も開催される。日本のお家芸が再び世界の脚光を浴びるよう盛り上げていって欲しい。
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プロ野球セパ交流戦総括・スワローズが躍進!(6月21日)
プロ野球は21日で交流戦全日程が終了し、22日より通常のリーグ戦が再開される。残すカードは雨天順延となっていた阪神タイガースvsオリックスバファローズのみだが、ここで2018年のセパ交流戦の総括をしてみたい。
各チーム18試合で行われた今年の交流戦。地特筆すべきは何といってもヤクルトスワローズの活躍だ。パ5球団に勝ち越し12勝6敗。セリーグとしてはジャイアンツに次いで2球団目となる交流戦最高勝率を決めた。...
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プロ野球は21日で交流戦全日程が終了し、22日より通常のリーグ戦が再開される。残すカードは雨天順延となっていた阪神タイガースvsオリックスバファローズのみだが、ここで2018年のセパ交流戦の総括をしてみたい。
各チーム18試合で行われた今年の交流戦。地特筆すべきは何といってもヤクルトスワローズの活躍だ。パ5球団に勝ち越し12勝6敗。セリーグとしてはジャイアンツに次いで2球団目となる交流戦最高勝率を決めた。昨シーズンの交流戦では開幕から10連敗という悪夢を味わったスワローズ。今年も交流戦開幕前まで最下位に沈み苦しんできたが、一気に反転攻勢。今年もセの他球団がパ球団相手に苦渋を味合わされるなか白星を重ねていき、気が付けば借金も3にまで減らして5割復帰が見えてきた。
「本当に選手がよく頑張ってくれたというその一言に尽きると思います(小川淳司監督)」12球団中では打率(7位)と防御率(5位)ながら接戦をものにしてきたことは大きな自信になっただろう。浮上のきっかけとしたいところだ。
全体としては今年もパリーグ優勢だった交流戦。9年連続でのパリーグの勝ち越しが決定している。交流戦を最も苦手としているDeNAベイスターズは序盤連勝スタートだったものの中盤から失速。12球団ワーストの交流戦通算200敗目を喫してしまったのは残念だった。ジャイアンツ、タイガース以外のセ球団側からは縮小の要望が根強い交流戦だが、今年も各地で多くの観客を集めた。ファンの支持は高い。スワローズに続き来季以降も、またセ球団から快進撃を見せるチームが現れることを期待したい。
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サランスクの奇跡!日本代表W杯で南米に勝利(6月20日)
ワールドカップ史上初めてアジアのチームが南米のチームに勝利した。西野朗監督に交代して2か月で本戦を迎えた日本代表。初戦の相手コロンビアは前回大会で1-4の完敗を喫した相手だった。FIFAランキング61位の日本が、16位の強豪を破った正に“ジャイアントキリング”(大物食い)。ランク差45を覆す勝利は今大会で最大の番狂わせでもある。
開始早々3分でコロンビアの選手にレッドカードが出され退場に。コロンビアサポーターの大声援に占拠されたスタジアムで、香川真司は落ち着いてPKを決めた。...
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ワールドカップ史上初めてアジアのチームが南米のチームに勝利した。西野朗監督に交代して2か月で本戦を迎えた日本代表。初戦の相手コロンビアは前回大会で1-4の完敗を喫した相手だった。FIFAランキング61位の日本が、16位の強豪を破った正に“ジャイアントキリング”(大物食い)。ランク差45を覆す勝利は今大会で最大の番狂わせでもある。
開始早々3分でコロンビアの選手にレッドカードが出され退場に。コロンビアサポーターの大声援に占拠されたスタジアムで、香川真司は落ち着いてPKを決めた。数的有利な状況になっても監督も選手も冷静だった。勝利の大きなファクターは強い精神力だろう。先制後は1人少ない相手に攻め込みながらも決定機を逃し続け、前半終了間際に同点とされてしまった。過去の日本代表であれば、あのタイミングで失点したら一気に連携が瓦解していたかもしれない。
W杯初采配での初勝利を果たした西野監督。1996年のアトランタ五輪でブラジルを破る“マイアミの奇跡”に続く歴史的快挙の達成である。だが、試合後のインタビューでは「これは選手がタフに戦ってくれた、それの結果だけなんで」と冷静に評した。
次のセネガル戦については「まだ考えられない」としたが、内に秘めた思いと覚悟は相当のものだろう。アトランタではブラジルを初戦で撃破しながらグループリーグ敗退の試練を味わった。誰よりも一発勝負の難しさを知る指揮官が、如何なる采配を見せてくれるのか、期待は高まる。奇跡は何度も起きない。それが故に奇跡。この勝利を“必然“とするための戦いはこれからだ。
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再び学生スポーツ界の暴力・問われる管理体制(6月19日)
また学生スポーツの現場で大きな暴力事件が発生してしまった。場所は17日に長崎県大村市で行われた全九州高等学校体育大会準決勝。延岡学園高校の留学生選手が試合中に審判に暴行を働くという前代未聞の不祥事である。
事件を起こした選手はアフリカ・コンゴ民主共和国からの留学生で、今年2月に来日したばかり。この日の試合中に複数回のファールを犯し、その判定へ不満を表すとジャッジを下した審判に詰め寄り顔面を殴打した。...
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また学生スポーツの現場で大きな暴力事件が発生してしまった。場所は17日に長崎県大村市で行われた全九州高等学校体育大会準決勝。延岡学園高校の留学生選手が試合中に審判に暴行を働くという前代未聞の不祥事である。
事件を起こした選手はアフリカ・コンゴ民主共和国からの留学生で、今年2月に来日したばかり。この日の試合中に複数回のファールを犯し、その判定へ不満を表すとジャッジを下した審判に詰め寄り顔面を殴打した。審判は転倒して動かなくなり、場内は騒然となった。試合は没収試合に。相手校の福岡大大濠が決勝進出した。審判は口を10針縫う重傷だという。
延岡学園高校バスケットボール部といえば全国屈指の強豪校である。2011年から12年にかけてはインターハイと選抜大会・ウインターカップでW連覇を達成した。そんな名門校で起きた深刻な暴行事件だけに、関係者に大きな衝撃が走っている。
同校ではこれまでも海外留学生を積極的に受け入れ、コンゴからも4名を受け入れてきた。しかし、学園側には彼らの母国語であるフランス語を話せるスタッフはいなかったという。謝罪会見で学校側は、選手が大会前、ホームシックにかかり国に帰りたいと漏らしていたと明かした。
また、この試合でももう一人の留学生の選手が退場処分になっており、「なんで自分たちだけが」と怒りをあらわにしていたという。果たして円滑なコミュニケーションが行われていたのであろうか?
事態を受け延岡学園は県予選への出場辞退を表明。暴行を受けた審判は被害届を出さない方針というが、あってはならない極めて深刻な事件なだけに今後の処分や対応が注目される。
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