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日本16強へ・西野監督の大胆な戦略への評価は(6月29日)
「選手も本意ではないと思うが、こういう形も成長していくなかでの一つだと思う」指揮官がそう振り返った決戦は実に厳しい内容だった。FIFAワールドカップロシア大会グループHの最終戦で日本はポーランドに0-1で敗れたが、セネガルとの警告数の差(日本4・セネガル6)で辛うじて決勝トーナメント進出を決めた。
引き分け以上で2大会ぶりの16強入りが決定する日本代表。西野監督は先発メンバーから6人を入れ替える大胆な選択に踏み切る。...
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「選手も本意ではないと思うが、こういう形も成長していくなかでの一つだと思う」指揮官がそう振り返った決戦は実に厳しい内容だった。FIFAワールドカップロシア大会グループHの最終戦で日本はポーランドに0-1で敗れたが、セネガルとの警告数の差(日本4・セネガル6)で辛うじて決勝トーナメント進出を決めた。
引き分け以上で2大会ぶりの16強入りが決定する日本代表。西野監督は先発メンバーから6人を入れ替える大胆な選択に踏み切る。GL突破のその先を見越した戦略。0-0で終えた前半は狙い通りの展開だったように見える。だが、後半開始早々その計画に狂いが。岡崎慎司が負傷箇所を痛め、温存していた大迫勇也を投入。予期せぬゲームプランの修正でパスミスが目立ち始めると59分、セットプレーからポーランドに先制点を決められてしまう。この時点で同時刻開始のセネガルvsコロンビアは0-0。日本としては是が非でも追いつかないといけない状況になったが、これまで機能していた縦パスが通らない。重苦しい雰囲気のなか、74分にコロンビアが先制との情報が入る。このままのスコアで逃げ切れば予選突破となる状況となり、指揮官はボールを保持したままパスを回し、攻め込まない戦術に切り替えていく。スタジアムからは大ブーイングが巻き起こるが、そのまま試合終了のホイッスルを聞くこととなった。
この日最も光ったのはGKの川島永嗣だ。「きょうは自分がチームを救う番」と前半32分、横っ飛びでボールをかき出すファインセーブ。後半に入ってからもDF槙野のあわやオウンゴールというクリアボールをきっちり防いだ。守護神の復調は決勝トーナメントに向けての大きな収穫と言える。賛否の別れる戦術を敢えて徹底した西野JAPAN。批判を超えてその判断の正しさを証明できるかどうか。それはトーナメント1回戦、3日のベルギー戦にかかっている。
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一世紀の歴史・生まれ変わった深紅の大優勝旗(6月28日)
ことし記念の第100回大会を迎える高校野球選手権。日本の夏の風物詩“夏の甲子園”は国内で最も歴史の深い学生スポーツの大会である
連日各地方大会の組み合わせ抽選会も行われているが、すでに23日には沖縄県と南北北海道大会が全国のトップを切ってスタートしている。今大会は例年2校が代表となっている北海道と東京都に加えて埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県、大阪府、兵庫県、福岡県が2代表制となることが決まっており、史上最多の56校が甲子園のグラウンドに立つことになる。...
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ことし記念の第100回大会を迎える高校野球選手権。日本の夏の風物詩“夏の甲子園”は国内で最も歴史の深い学生スポーツの大会である
連日各地方大会の組み合わせ抽選会も行われているが、すでに23日には沖縄県と南北北海道大会が全国のトップを切ってスタートしている。今大会は例年2校が代表となっている北海道と東京都に加えて埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県、大阪府、兵庫県、福岡県が2代表制となることが決まっており、史上最多の56校が甲子園のグラウンドに立つことになる。
その記念大会で優勝チームに手渡される“深紅の大優勝旗”の3代目が完成し27日、甲子園球場でお披露目された。約60年間使われていた2代目優勝旗の老朽化に伴い、記念大会に合わせて制作されたものだ。明治20年創業の京都の旗専門店が西陣織の「つづれ織り」の技法を用い、1年2か月かけて作り上げた。深紅に染め上げられた絹糸と金色の絹糸の上には、平和の象徴の鳩と月桂樹が描かれ、「VICTORIBUS PALMAE」(勝者に栄光あれ)の文字があしらわれている。このデザインはこれまでと同じで変更はない。ほとんどが手作業で費用は約1200万円とのこと。縦1.2メートル、横1.5メートルの大優勝旗の重さは約10キロもある。28日から来月10日までは東京の野球殿堂博物館で一般公開される予定だ。
1915年(大正4年)の第1回大会から使用され続けてきた優勝旗は、次の100年に向けてまた新たな歴史を刻み続けることとなる。8月5日に幕を開けるメモリアル大会では、果たしてどんなドラマが生まれるだろうか。
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大相撲名古屋場所・注目が集まる人気力士は?(6月27日)
「番付の字が大きくなったので嬉しいです(栃ノ心)」ヨーロッパ出身の新大関が喜びをあらわにした。新番付が発表となった大相撲七月場所(名古屋場所)。今年からネーミングライツにより“ドルフィンズアリーナ”の名称に変わった愛知県立体育館で、7月8日より初日が始まる。
今月念願叶って約1年ぶりにジョージアへ里帰りした新大関・栃ノ心。母国での熱烈な歓迎を受け、去年誕生した長女とも初めて対面を果たした。帰国後、番付発表を受け「大関に上がったので今場所もしっかり頑張らないといけないと思っています。...
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「番付の字が大きくなったので嬉しいです(栃ノ心)」ヨーロッパ出身の新大関が喜びをあらわにした。新番付が発表となった大相撲七月場所(名古屋場所)。今年からネーミングライツにより“ドルフィンズアリーナ”の名称に変わった愛知県立体育館で、7月8日より初日が始まる。
今月念願叶って約1年ぶりにジョージアへ里帰りした新大関・栃ノ心。母国での熱烈な歓迎を受け、去年誕生した長女とも初めて対面を果たした。帰国後、番付発表を受け「大関に上がったので今場所もしっかり頑張らないといけないと思っています。優勝するつもりでやりたい」と意気込みを新たにする。体力・気力とも十分で優勝争いの中心に加わってくるだろう。
新入幕は2人。立浪部屋の明生は鹿児島奄美出身の22歳。「奄美大島の人間っていうのを誇りに思って有名にしていきたい」と抱負を語った。一方、初土俵から11年かけての新入幕・琴恵光は26歳。十両でやや足踏みしたがしっかりと実力をつけての入幕だ。「前に攻めて沸かせられるような相撲を取っていきたい」きっぷのいい相撲に期待がかかる。
場所前に人気力士のおめでたい話題も飛び込んできた。2場所連続勝ち越しで前頭2枚目まで戻ってきた勢。ルックスと美声でスー女人気も高いが、女子プロゴルファーの比嘉真美子と結婚することがわかった。秋にも挙式の予定。2年ぶりの三役復帰で花を添えたいところだ。
7場所連続休場中の横綱・稀勢の里の出場はまだ不透明だが、力士たちは暑い名古屋の夏を今年も盛り上げてくれそうだ。
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19歳、畑岡奈紗が快挙!史上最年少米ツアー制覇(6月26日)
日本女子ゴルフ界に快挙達成のニュースが飛び込んできた。アメリカ・アーカンソー州ロジャーズで開催されていたアーカンソー選手権最終日。首位スタートの畑岡奈紗が初優勝を果たした。19歳6か月でのアメリカツアー勝利は日本人最年少優勝記録である。
この日はパッティングが冴えまくった。3Hでのチップインバーディーを皮切りにバーディーラッシュ。2位以下を大きく引き離す大会記録の-21でフィニッシュした。アーカンソー選手権で日本人女子選手が優勝するのは、あの宮里藍が優勝して以来6年ぶりのことだ。...
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日本女子ゴルフ界に快挙達成のニュースが飛び込んできた。アメリカ・アーカンソー州ロジャーズで開催されていたアーカンソー選手権最終日。首位スタートの畑岡奈紗が初優勝を果たした。19歳6か月でのアメリカツアー勝利は日本人最年少優勝記録である。
この日はパッティングが冴えまくった。3Hでのチップインバーディーを皮切りにバーディーラッシュ。2位以下を大きく引き離す大会記録の-21でフィニッシュした。アーカンソー選手権で日本人女子選手が優勝するのは、あの宮里藍が優勝して以来6年ぶりのことだ。
実は畑岡と宮里には不思議な縁がある。2015年に16歳でIMGA世界ジュニアゴルフ選手権を制した畑岡は、翌2016年には日本女子オープンで初優勝し、メジャー初のタイトルを手に入れた。これはそれまで宮里が持っていた史上最年少優勝記録を大幅に更新するものだった(宮里20歳105日・畑岡17歳263日)
その後も畑岡は史上最年少記録を更新し続け、17才で2017年度の米国女子ツアー出場権を獲得。しかし、渡米後は慣れない環境に苦しみ、ホームシックに悩まされることもあったという。今季からは母親の博美さんもツアーに帯同、異郷での生活面で大きなサポート役となっていた。「本当に家族のサポートがなかったらここまで来られなかったと思うので感謝したいです」と語る畑岡奈紗。アメリカ宇宙航空局・NASAに因んだその名前は“誰もが出来ないことを成し遂げてもらいたい”との親の願いを託したもの。家族の温かい支援のもと、更に前人未到の道を邁進していってもらいたい。
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W杯日本、価値あるドローでGL突破へ一歩前進(6月25日)
二大会ぶり三度目の決勝トーナメント進出へ大きな一歩だ。サッカーW杯ロシア大会、日本代表は25日未明に行われたセネガルとの第二戦で引き分け、価値ある勝ち点1を獲得した。
平均身長で日本を5cm上回り、100m12秒を切る選手を複数揃えるセネガル。そのアフリカのチーム特有の身体能力の高さに加え、屈指の組織力を武器としているチームだ。選手23人中22人がヨーロッパリーグで活躍中のタレント軍団が、献身的なチームプレイを展開して来る。...
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二大会ぶり三度目の決勝トーナメント進出へ大きな一歩だ。サッカーW杯ロシア大会、日本代表は25日未明に行われたセネガルとの第二戦で引き分け、価値ある勝ち点1を獲得した。
平均身長で日本を5cm上回り、100m12秒を切る選手を複数揃えるセネガル。そのアフリカのチーム特有の身体能力の高さに加え、屈指の組織力を武器としているチームだ。選手23人中22人がヨーロッパリーグで活躍中のタレント軍団が、献身的なチームプレイを展開して来る。西野監督はグループリーグ中でも最も手強い相手と警戒していた。
試合はクリアミスからセネガルに先制を許す苦しい展開に。だが34分過ぎ、乾の今大会初ゴールが195cm以上を誇るそびえたつセネガルDF陣の壁を切り裂き同点に追いつく。後半に再びリードされると、西野監督は本田圭佑を投入。その3分後に乾のアシストから本田が冷静に同点弾をセネガルゴールに突き刺した。日本はグループ首位で最終戦に臨むこととなった。
「2度追いついたというのはチームが攻撃的なところではいい成長ぶりを出せたかなと」(試合直後の西野監督)。課題はやはり失点のシーンだろう。「自分のミスからチームがかなり厳しい状態になってしまった(川島)」前半11分の失点につながったGK川島のパンチングのミスは不用意だったと言わざるを得ない。その前のDFの対処も含めて、修正を図ってほしいところだ。
この試合でもリードされても崩れない、強いメンタリティを見せてくれたSAMURAI BLUE。運命のポーランド戦は4日後だ。
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