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高校総体ボクシング競技大会でビデオ判定導入(8月3日)
連日メディアを騒がしている日本ボクシング連盟に対する告発状問題。選手や都道府県の連盟幹部から、助成金の不正流用・不可解判定などについて疑惑が取り沙汰されている。その余波は2日から岐阜県で行われている東海高校総体インターハイ2018のボクシング競技にも及んだ。岐阜県ボクシング連盟は、競技のビデオ撮影導入を決定。過去の国体で審判の判定に関し、不正があったのではと指摘されていることからビデオで検証できる態勢をとるためだ。...
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連日メディアを騒がしている日本ボクシング連盟に対する告発状問題。選手や都道府県の連盟幹部から、助成金の不正流用・不可解判定などについて疑惑が取り沙汰されている。その余波は2日から岐阜県で行われている東海高校総体インターハイ2018のボクシング競技にも及んだ。岐阜県ボクシング連盟は、競技のビデオ撮影導入を決定。過去の国体で審判の判定に関し、不正があったのではと指摘されていることからビデオで検証できる態勢をとるためだ。
いまのところ日本ボクシング連盟は疑惑を真っ向から否定しており、真相解明は今後の調査の進展を見守るほかない。ここでは近年急速に進んでいるスポーツ競技におけるビデオ判定の導入について考えてみたいと思う。まず、プロボクシングとアマチュアボクシングは判定基準に大きな違いがある。先日HPで公開された連盟側の説明の通り、ダウンを奪ってもそれ自体には加点されることは無い。そもそもアマチュアは3ラウンドしか闘わないため、ノックアウト決着自体少ないのだが、短いラウンド内で如何に有効打を多く当てるかが勝負の肝となる。
一方、ビデオ判定はプロの世界ではWBC世界ボクシング評議会が08年に初めて導入した。有効打だけでなく、反則行為の検証にも用いられる。現在の世界戦では不可解な判定が出た場合にビデオ検証が行われるが、競技の性質上テニスや野球のような試合を中断してのリプレー検証は難しい。今回の高校総体では、試合後に採点に対して異議が唱えられた場合、ビデオ映像を検証に用いるとのことだ。告発問題から生じた今回の導入だが、これがジャッジの判断基準改革の一つのきっかけになるかもしれない。
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“ハマの大砲”“男・村田”・ 村田修一引退へ(8月2日)
「僕としては万全の準備をして、NPB復帰を目指していた」その会見でうかがえる表情からは無念さが滲み出ていた。昨季オフにジャイアンツから戦力外通告を受けた村田修一。独立リーグでプレーを続けてプロ野球復帰を目指していたが、移籍期限となる7月31日まで獲得を希望する球団からのオファーはなかった。
村田はNPBで15年間プレーし360本塁打、1865安打。本塁打王を2度獲得している。昨シーズンも118試合に出場し100安打を放っているが、若返りを図るチームの構想から外れてしまった。...
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「僕としては万全の準備をして、NPB復帰を目指していた」その会見でうかがえる表情からは無念さが滲み出ていた。昨季オフにジャイアンツから戦力外通告を受けた村田修一。独立リーグでプレーを続けてプロ野球復帰を目指していたが、移籍期限となる7月31日まで獲得を希望する球団からのオファーはなかった。
村田はNPBで15年間プレーし360本塁打、1865安打。本塁打王を2度獲得している。昨シーズンも118試合に出場し100安打を放っているが、若返りを図るチームの構想から外れてしまった。今季入団したBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスではここまで42試合に出場。打率.352で9HRという成績だった。
過去にNPBからBCリーグに移籍し、再びNPBに復帰した選手としては2014年の小林宏之(信濃→西武)の例がある。しかし15試合に登板したものの思ったような活躍は出来ず同年に再び戦力外通告を受ける結果となった。NPBと独立リーグとの実力差は大きい。各球団が獲得に二の足を踏んだのにはそういった事情もあるかもしれない。
1980年生まれの村田はいわゆる「松坂世代」の一人。奇しくもこの会見の同日、ドラゴンズの松坂大輔は先発し4勝目を挙げている。「全力のプレーをBCリーグのグラウンドで見せることが出来れば、また若い選手たちのプラスになるのではないかと思います」村田は残りの現役生活を栃木に捧げることを誓った。村田のバッティングを見に初めて独立リーグの試合に訪れた観客も決して少なくない。最後まで全力でプレーする姿で、NPBにチャレンジする若手に多くのものを与えていってほしい。
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100回目の夏の甲子園・望まれる対策とは…(8月1日)
全地区の代表校が出そろった第100回全国高校野球選手権。記念大会となる今大会は出場枠が7つ増加し、史上最多の56校が出場する。31日からは各校の甲子園見学が始まった。例年30分間の練習が行えるが、今年は出場校増加に伴い開幕が例年よりも早まるためボールが使用できず、15分のみの見学となった。
戦後最長12年連続出場となる福島県代表・聖光学院は、“エアノック”で連携プレーの確認。スライディングも飛び出す実戦を想定した“練習”を行った。...
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全地区の代表校が出そろった第100回全国高校野球選手権。記念大会となる今大会は出場枠が7つ増加し、史上最多の56校が出場する。31日からは各校の甲子園見学が始まった。例年30分間の練習が行えるが、今年は出場校増加に伴い開幕が例年よりも早まるためボールが使用できず、15分のみの見学となった。
戦後最長12年連続出場となる福島県代表・聖光学院は、“エアノック”で連携プレーの確認。スライディングも飛び出す実戦を想定した“練習”を行った。一方、初出場の三重・白山高校の見学では女性部長が打席に立ちバットを持ってスイングしたことが高野連関係者から注意を受ける一幕も。説明によれば女性だからではなく背番号を付けた選手が見学する場だからとの理由だという。2年前、高野連は普段から練習参加している女子マネージャーに対しグラウンドからの退場を命じて批判を浴びた。それだけに些か神経質な対応という気がしなくもない。
もっと気がかりなことはやはり今年の異常な猛暑への対策だろう。30日の西東京大会決勝・日大三vs日大鶴ヶ丘では、敗れた日大鶴ヶ丘のエース・勝又温史が熱中症で病院に搬送された。勝又投手はプロも注目の高速右腕。決勝戦では154球を1人で投げ抜いていたが、閉会式に参加した後に体調不良を訴え救急搬送された。点滴治療を行い、現在は快方に向かっているという。炎天下での試合後のセレモニー参加などには慎重な配慮がされて然るべきだろう。
5日の開会式には皇太子さまが9年ぶりに出席される。記念大会だけに式の長時間化は避けられない。万全の暑さ対策を望みたいところだ。
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東京五輪パラの開会式・閉会式演出に野村萬斎(7月31日)
2020年東京五輪パラリンピックの開会式と閉会式の演出を手掛ける陣容が明らかになった。五輪の開会式と閉会式、パラリンピックの開会式と閉会式と合わせて4つの式典を「4部作」として、全体を統括する総合監督に狂言師の野村萬斎氏が選ばれた。「才能を結集させ、機知に富んだ式典にするため尽力していく所存です(野村萬斎)」野村氏は伝統芸能から現代演劇まで幅広く活躍し、国内外で多くの公演等の実績も豊富。大舞台に相応しい人選であると感じる。...
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2020年東京五輪パラリンピックの開会式と閉会式の演出を手掛ける陣容が明らかになった。五輪の開会式と閉会式、パラリンピックの開会式と閉会式と合わせて4つの式典を「4部作」として、全体を統括する総合監督に狂言師の野村萬斎氏が選ばれた。「才能を結集させ、機知に富んだ式典にするため尽力していく所存です(野村萬斎)」野村氏は伝統芸能から現代演劇まで幅広く活躍し、国内外で多くの公演等の実績も豊富。大舞台に相応しい人選であると感じる。
開会式・閉会式は大会を彩る最大のセレモニー。過去の五輪でも人々に驚きと感動を与え、印象に残ったものが多い。バルセロナでの車椅子のアーチェリー選手や、アトランタのモハメド・アリの聖火点灯は心を揺さぶられる感動シーンだった。ロンドンのスカイダイビングやロサンゼルスのロケットマンは世界中の度肝を抜いた。また、64年東京でブルーインパルスが青空に五輪のマークを描いたシーンは未だに多くの日本人の心に深く刻まれている光景と言えよう。
一方で対照的な評価なのが1998年の長野五輪だ。大会自体は大きな盛り上がりで大成功を収めたが、開会式・閉会式の評判は当時から頗る芳しくなかった。地元の長野県でさえ高い評価はあまり聞かれず、「残念な内容だった」という声が多い。その理由は総花的で開催地の特色が殆ど表現されていなかったことにあると推察される。印象に残る開会式は開催地の特色を巧みに盛り込んでいた。過去の五輪開会式ではアトランタにしてもソチにしても、その都市の歴史と文化を紐解く演出が美しく表現されていた。2020年は是非とも東京、そして日本の魅力を世界にアピールするものであってほしい。
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卓球&ビーチバレー・ワールドツアーで日本勢が躍進(7月30日)
東京オリンピック開幕まで2年を切った。活躍が期待される各競技の選手たちは世界を転戦して海外の強豪としのぎを削っている。そんななか卓球とビーチバレーのワールドツアーから嬉しいニュースが届いてきた。
卓球の最も格付けの高いワールドツアーである「プレミア」と呼ばれる6大会。その一つであるオーストラリアオープンの決勝戦で日本人対決が実現した。女子ダブルス決勝に勝ち上がったのは早田ひな・伊藤美誠ペアと橋本帆乃香・佐藤瞳ペア。...
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東京オリンピック開幕まで2年を切った。活躍が期待される各競技の選手たちは世界を転戦して海外の強豪としのぎを削っている。そんななか卓球とビーチバレーのワールドツアーから嬉しいニュースが届いてきた。
卓球の最も格付けの高いワールドツアーである「プレミア」と呼ばれる6大会。その一つであるオーストラリアオープンの決勝戦で日本人対決が実現した。女子ダブルス決勝に勝ち上がったのは早田ひな・伊藤美誠ペアと橋本帆乃香・佐藤瞳ペア。早田・伊藤の「みなひな」ペアは序盤から試合の主導権を握り、2ゲームを連取。第3ゲームも逆転で奪いストレート勝ちで3月のドイツ・オープン以来となる今シーズン2勝目を挙げた(ツアー通算4勝目)。
早田と伊藤は同い年の18歳の高校3年生。世界ランキングでは現在早田が16位、伊藤が10位につける。長身で左利きの早田と右シェーク速攻型の伊藤のコンビネーションは理想的な組み合わせ。早田は同じく同学年の平野美宇とのコンビでも好成績を残している。黄金世代の成長からこれからも目が離せなくなりそうだ。
一方、初の快挙を達成したのはビーチバレー女子の村上めぐみ・石井美樹ペアだ。29日、ワールドツアー東京大会で3位決定戦に臨み、ノルウェーの強豪ペア相手に2-0のストレート勝利。最上位からは3番目に位置するワールドツアー3-stars大会で日本勢初の銅メダルを獲得した。4年前Vリーグからビーチに転向した石井と、ベテラン・村上のペア。8月19日から行われるアジア大会(インドネシア)の代表にも内定しており、活躍が期待される。
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