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井上大仁アジア大会男子マラソン32年ぶり金(8月26日)
男子マラソンで久々に日の丸がアジア大会のセンタ―ポールに上った。大会後半に突入したジャカルタアジア大会2018はいよいよ陸上競技がスタート。先陣を切って24日行われた男子マラソンで井上大仁が日本勢32年ぶりの優勝を果たした。
レース序盤はスローペースでスタート。37キロ付近で先頭集団からバーレーンのエルアバシが仕掛ける。これにしっかりと反応した井上との一騎打ちとなった。勝負はトラックに入ってからもデッドヒート。...
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男子マラソンで久々に日の丸がアジア大会のセンタ―ポールに上った。大会後半に突入したジャカルタアジア大会2018はいよいよ陸上競技がスタート。先陣を切って24日行われた男子マラソンで井上大仁が日本勢32年ぶりの優勝を果たした。
レース序盤はスローペースでスタート。37キロ付近で先頭集団からバーレーンのエルアバシが仕掛ける。これにしっかりと反応した井上との一騎打ちとなった。勝負はトラックに入ってからもデッドヒート。先行した井上のインを突破しようとしたエルアバシが接触したが、体勢を崩すことなくそのままゴール。日本選手としては1986年・ソウルアジア大会の中山竹通以来の金メダルである。
午前6時のスタート時点で気温は28度。湿度80%という厳しいコンディションを制した井上。彼の自己ベストタイムは今年2月の東京マラソンでマークした2時間6分54秒(日本歴代4位)だ。日本陸連の今大会の選手選考要項では「東京2020オリンピックの高温多湿の環境下でも実力を存分に発揮し、戦い抜く」こととしている。井上は今回がマラソン初優勝。駆け引きの難しい灼熱のレースに競り勝ったことで、真夏の闘いとなる東京オリンピックに向けて、貴重な経験と自信を得ることとなった。42秒差で4位に入った園田隼も含めて一段と期待が高まることだろう。
26日には女子マラソン、そして山県亮太、ケンブリッジ飛鳥が出場する注目の男子短距離が控える。熱いレースに注目したい。
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文武両道の二刀流・東大出身、宮台康平初先発(8月24日)
51年ぶりに赤門出身の投手がプロ野球の公式戦先発マウンドに立った。北海道日本ハムファイターズのドラフト7位ルーキー・宮台康平が、23日のソフトバンクホークス戦で初先発した。
「プロとしてのスタートになると思いますし、いま自分にできる100%を出したい(宮台)」話題のルーキーの初お披露目とあって、ホームの東京ドームには3万9577人の大観衆が詰めかけた。宮台は初回に2つの四死球でいきなり得点圏にランナーを背負うが、松田を得意のチェンジアップで空振り三振に切って取りピンチをしのぐ。...
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51年ぶりに赤門出身の投手がプロ野球の公式戦先発マウンドに立った。北海道日本ハムファイターズのドラフト7位ルーキー・宮台康平が、23日のソフトバンクホークス戦で初先発した。
「プロとしてのスタートになると思いますし、いま自分にできる100%を出したい(宮台)」話題のルーキーの初お披露目とあって、ホームの東京ドームには3万9577人の大観衆が詰めかけた。宮台は初回に2つの四死球でいきなり得点圏にランナーを背負うが、松田を得意のチェンジアップで空振り三振に切って取りピンチをしのぐ。しかし、続く2回に先頭打者に初ヒットを許すと、2アウトを取ったものの西田にタイムリー2ベースを浴び失点。さらに連打を浴びこの回2失点を喫してしまう。その5回2アウトまで続投し降板。チームは敗れたものの宮台に勝敗はつかなかった。与四球が4、同じく死球も2つあったのは課題だが、奪三振3、被安打4で2失点はまずまずの1軍デビューだったと言えるだろう。試合後の自己評価は「70点くらい」と控え目。「次はしっかり投げて初勝利を挙げたい」と意気込みを語っていた。
東大出身投手としては90年代に小林至(現・江戸川大学教授)が話題となったが、1軍登板はなく3年で球界を引退した(小林氏はその後ホークスで経営企画室長として手腕を振るう)。また、京都大学初のプロ野球選手としてマリーンズに入団した田中英祐が2015年に先発を経験したものの、登板は2試合のみで残念ながら昨オフに引退している。一方、宮台は東大時代に全日本代表にも選ばれた実績の持ち主。人気だけにとどまらぬ“文武両道“の二刀流がプロでも見られるか、今後の活躍が楽しみだ。
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歴史的勝利!女子バドミントン団体で金メダル(8月23日)
熱戦の続くアジア大会2018ジャカルタ。バドミントンで半世紀ぶりの快挙だ。女子団体決勝で大会五連覇中の王者・中国に挑んだ日本代表。世界ランク1位と2位の対決に、バドミントン熱の高いインドネシアの観衆が会場に大勢詰めかけた。
単複5試合(シングルス3試合、ダブルス2試合)で3試合先取形式の団体戦。日本は第1試合シングルスで山口茜(世界ランク2位)が登場したが本来のキレが見られない。先日の世界選手権で破った相手に終始リードを許しストレート負けを喫してしまう。...
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熱戦の続くアジア大会2018ジャカルタ。バドミントンで半世紀ぶりの快挙だ。女子団体決勝で大会五連覇中の王者・中国に挑んだ日本代表。世界ランク1位と2位の対決に、バドミントン熱の高いインドネシアの観衆が会場に大勢詰めかけた。
単複5試合(シングルス3試合、ダブルス2試合)で3試合先取形式の団体戦。日本は第1試合シングルスで山口茜(世界ランク2位)が登場したが本来のキレが見られない。先日の世界選手権で破った相手に終始リードを許しストレート負けを喫してしまう。しかし第2試合のダブルスで福島由紀・廣田彩花組が流れを変えた。先の世界選手権で銀メダルを獲得した勢いのまま中国ペアを圧倒。現在世界ランキング1位の力を見せつけて1勝1敗のタイに戻す。
第3試合のシングルスは奥原希望。ゲームカウント1-1で迎えた最終ゲーム。「どんなに点数差が離れていてもやるべきことは一緒」いつもの声に出して自分に言い聞かせるルーティーンでコートに入ると、中盤に猛追を受けながらも21-15で逃げ切り優勝に王手をかけた。
迎えた第4試合のダブルス。リオ五輪金の高橋礼華・松友美佐紀組が抜群のコンビネーションを発揮し、着実にリードを広げていく。最後は相手のショットがネットにかかりゲームセット。48年ぶり3度目となる金メダルを獲得した瞬間、日本の選手たちはコートに駆け込み喜びを爆発させた。「本当にみんなで勝ち取った金メダル(奥原」「団体戦で中国に勝って優勝するのは特別嬉しい(高橋)」日本の過去2回の優勝は中国が不参加の大会。初めて最強のライバルを下しての価値ある歴史的勝利だった。
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100回目の夏の甲子園・大阪桐蔭が連覇達成(8月22日)
二度目の春夏連覇か、東北勢初の優勝か。どちらが勝っても史上初の快挙となる第100回全国高校野球選手権記念大会決勝戦。大阪桐蔭はここまで6本のホームランを含む32得点をあげる圧倒的な攻撃力を見せてきた。対するは5試合45イニング、749球を一人で投げ抜いてきた金足農業の吉田輝星。また、秋田県勢が決勝戦に臨むのは第1回大会以来実に103年ぶりという歴史的な快挙だった。
決勝のレジェンド始球式は愛媛・松山商OBの井上明氏と青森・三沢OBの太田幸司氏。...
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二度目の春夏連覇か、東北勢初の優勝か。どちらが勝っても史上初の快挙となる第100回全国高校野球選手権記念大会決勝戦。大阪桐蔭はここまで6本のホームランを含む32得点をあげる圧倒的な攻撃力を見せてきた。対するは5試合45イニング、749球を一人で投げ抜いてきた金足農業の吉田輝星。また、秋田県勢が決勝戦に臨むのは第1回大会以来実に103年ぶりという歴史的な快挙だった。
決勝のレジェンド始球式は愛媛・松山商OBの井上明氏と青森・三沢OBの太田幸司氏。試合は初回に吉田が桐蔭打線につかまり3点を失うと、金足も3回に犠飛で1点を取り返す。だが、その後も桐蔭の勢いは止まらずプロ注目の根尾昂らの本塁打攻勢で大量得点を重ねていくと、ついに吉田は5回132球で交代した。最後まで堅実な守備と鍛え上げられた打撃が光った大坂桐蔭が13-2で春のセンバツに続く連覇を達成。100回の甲子園の歴史に燦然と輝く金字塔を打ち建てた。昨年の3回戦では仙台育英に9回裏2死からまさかのベース踏み損ないで悪夢の逆転サヨナラ負け。その自らの失策を乗り越えた中川卓也主将は試合後「周りの選手に感謝したいです」と声を詰まらせた。弱点はチームメイト同士で徹底的に指摘し合い克服していくという桐蔭野球。その妥協なき真摯な努力の積み重ねこそが生んだ偉業というほかない。
100回目、そして平成最後の夏の甲子園は幕を閉じた。大会史上初の延長タイブレーク決着(佐久長聖)、逆転サヨナラ満塁ホームラン(済美)など記念大会に相応しい劇的なゲームが続いたのも印象深い。全ての球児たちの健闘に心から感謝を。そして新たな時代を期待したい。
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バスケ界に激震…4選手がアジア大会で不祥事(8月21日)
アジア大会の日本選手団に前代未聞の不祥事が起きてしまった。バスケットボール男子の日本代表4選手(永吉佑也、橋本拓哉、今村佳太、佐藤卓磨)はJOC・日本オリンピック委員会が定める行動規範に違反したとして、19日付けで代表選手の認定取り消された。カタールとの試合後、深夜に日本代表の公式ウェアを着たままジャカルタの歓楽街に行き、女性とホテルに行くなど買春行為をしたとされる。4人は緊急帰国して都内で謝罪会見を行った。...
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アジア大会の日本選手団に前代未聞の不祥事が起きてしまった。バスケットボール男子の日本代表4選手(永吉佑也、橋本拓哉、今村佳太、佐藤卓磨)はJOC・日本オリンピック委員会が定める行動規範に違反したとして、19日付けで代表選手の認定取り消された。カタールとの試合後、深夜に日本代表の公式ウェアを着たままジャカルタの歓楽街に行き、女性とホテルに行くなど買春行為をしたとされる。4人は緊急帰国して都内で謝罪会見を行った。
「本当に隣で聞いていて涙が出るくらいこんなに自覚が無かったのかという…そこは我々も反省しなきゃいけないこと」日本バスケットボール協会・三屋裕子会長は会見場で声を詰まらせた。現地の日本選手団・山下泰裕団長は「期待を裏切る行為」と厳しく批判。スポーツ庁鈴木長官も「本当に呆れてものが言えない」とばっさり切り捨てた。今年に入りこれだけスポーツ界で不祥事が続いている中で起こした問題行為だけに厳しい非難は免れないだろう。
現在世界ランキング49位の日本男子バスケットは2020年東京五輪での開催国枠が確定していない。帰化選手の加入などで2019W杯のアジア1次予選を何とか突破して希望を繋いだところだ。代表強化に加えて、国内プロリーグの一本化など日本バスケットボール界が積み重ねて来た改革の努力を水泡に帰しかねない余りにも軽率な行為だった。かつて冬季五輪で日の丸をつけた公式ウェアを着崩したスノーボード選手が厳重注意を受けたことがあったが、今回の件はその比ではない不祥事。4選手のみならず男子バスケ界そのものが立ち直りを見せられるか。今後厳しい目が注がれることになる。
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