トップアスリートの祝宴!・ビッグスポーツ賞(1月12日)
毎年恒例のテレビ朝日が主催する「第53回ビッグスポーツ賞表彰式」が11日、都内ホテルで開催された。各種スポーツ表彰のなかでも特に各競技からの表彰者が多いこのアウォード。今年もトップアスリートたちが一堂に会した。
冬季五輪イヤーだった2018年。大賞に当たるビッグスポーツ賞は2年連続でウインタースポーツからの選出となった。冬平昌大会で日本中を感動に包んだオリンピアンが登場すると会場からは大きな拍手が沸き起こった。...
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毎年恒例のテレビ朝日が主催する「第53回ビッグスポーツ賞表彰式」が11日、都内ホテルで開催された。各種スポーツ表彰のなかでも特に各競技からの表彰者が多いこのアウォード。今年もトップアスリートたちが一堂に会した。
冬季五輪イヤーだった2018年。大賞に当たるビッグスポーツ賞は2年連続でウインタースポーツからの選出となった。冬平昌大会で日本中を感動に包んだオリンピアンが登場すると会場からは大きな拍手が沸き起こった。スピードスケート女子500m金メダル・小平奈緒、女子チームパシュート(高木姉妹、佐藤、菊池)は壇上でスケーティングポーズを披露。リハビリ中のため二大会制覇のフィギュアスケート・羽生結弦はビデオメッセージを送った。
球界では夢の顔合わせが実現した。スポーツ放送特別賞を受賞した甲子園第100回記念大会で列島を熱くさせたプロ入りした5人(根尾、藤原、柿木、吉田、小園)が出席。MLB1年目で二刀流を実現した大谷翔平との対面では緊張した面持ちで、「雰囲気もオーラもすごくかっこよかったです(根尾昴)」「体がすごくでかくて一流のオーラがありました(吉田輝星)」と率直な印象を語った。元球児の5人は直前にNPB新人研修会にも参加し、大忙しの一日だった。
ほかにも会場では特別賞のバドミントン・桃田賢斗、柔道・阿部詩や奨励賞の競泳・池江璃花子などが顔を揃え、昨年現役引退を表明した卓球・福原愛は特別功労賞を受賞した。ジャンルを超えた選手たちの交流もこの賞ならでは。2020東京に向けての最終年となる今年、アスリートたちは互いに大きな刺激を得たようだ。
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「全てやり尽くした」レスリング・吉田沙保里(1月11日)
五輪3連覇と世界選手権16連覇。史上最強のレスリング女王・吉田沙保里の現役引退記者会見はTV各局で生放送され、大きな注目を集めた。会見場には事前に100社を超えるメディアから200人を超える申し込みがあったという。レスリング界にとどまらず、バラエティなどへの出演も多く人気の高い彼女の国民的な注目の高さをうかがわせた。
約40分にわたり心境を語ったなかで繰り返されたのは、“やり切った”という言葉。...
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五輪3連覇と世界選手権16連覇。史上最強のレスリング女王・吉田沙保里の現役引退記者会見はTV各局で生放送され、大きな注目を集めた。会見場には事前に100社を超えるメディアから200人を超える申し込みがあったという。レスリング界にとどまらず、バラエティなどへの出演も多く人気の高い彼女の国民的な注目の高さをうかがわせた。
約40分にわたり心境を語ったなかで繰り返されたのは、“やり切った”という言葉。今後の夢については後進育成への思いも覗かせた一方で、「女性としての幸せ」も口にしていた。会見前には自身のTwitterにこれまで獲得した17個のメダルの写真を投稿。会見で「一番印象に残っているメダル」を問われてあげたのはその中で唯一の「銀」メダル、リオ五輪のものだった。
彼女の「霊長類最強」の称号はロンドンでロシアの英雄アレキサンドル・カレリンに並ぶ五輪3連覇を達成したことからきているものだが、奇しくも4度目の五輪の決勝戦では僅差で敗れ4連覇を逃したのもカレリンと同じである。リオ後は2020年の東京五輪出場への意欲も一時は見せていたが、出場を見送った12月の天皇杯を見てマットを去る決意をしたという。
その天皇杯を制し、五輪5連覇に向けて現役を続行したのが伊調馨である。伊調は2年先輩の吉田に対し「ずっとお世話になりっぱなしで、沙保里さんの明るさや優しさにいつも元気づけられてきました」と感謝のメッセージを送った。2人の最強女王それぞれの決断。いずれも思い悩んだ末の選択だったろう。彼女たちの今後の人生にエールと感謝の気持ちを送りたいと思う。
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アジア杯開幕・森保JAPAN公式戦初勝利(1月10日)
FIFAランク127位の相手に3-2のスコア。これをどう判断するべきだろうか?「何とか勝ったという感じ」公式戦初陣を白星で飾った指揮官に笑顔はない。4年に一度のサッカー大陸選手権大会・AFCアジアカップ2019が開幕。グループFの日本はトルクメニスタンとの初戦で勝利を収めた。
前回2015年大会ではベスト8に終わった日本。昨年7月の監督交代後、強豪国との親善試合でも結果を出してきた森保JAPANにはアジア王座奪還へ向けて大きな期待がかかっている。...
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FIFAランク127位の相手に3-2のスコア。これをどう判断するべきだろうか?「何とか勝ったという感じ」公式戦初陣を白星で飾った指揮官に笑顔はない。4年に一度のサッカー大陸選手権大会・AFCアジアカップ2019が開幕。グループFの日本はトルクメニスタンとの初戦で勝利を収めた。
前回2015年大会ではベスト8に終わった日本。昨年7月の監督交代後、強豪国との親善試合でも結果を出してきた森保JAPANにはアジア王座奪還へ向けて大きな期待がかかっている。この試合、日本は序盤から速い縦パスで攻め込んでいったが、これまでのような良い形が作れない。フラストレーションがたまる展開。その一瞬の隙を突かれゴール前でボールを奪われるとカウンター攻撃を受け、前半23分にトルクメニスタンに先制点を奪われてしまう。
その後、32分に20歳の冨安健洋、そして前半終了間際には大迫勇也が決定機を得るがいずれもゴールを割れず重苦しい雰囲気のまま前半を終えた。その空気を変えたのはやはり大迫だった。後半11分に待ち望んだ同点弾を決めると4分後には再び長友からのアシストで逆転ゴール。さらに堂安律の日本代表アジアカップ最年少ゴールで勝利を引き寄せる3点目を奪った。
大迫は昨年末に体調不良でリーグ戦を欠場したが、病み上がりでも結果を出すのは流石。「反省点が多い試合をしてしまったのでまずはしっかりとリカバリーして次の試合に準備したい」と気を引き締め直す。2失点目も不要なミスからのPK。アジア杯では一瞬の気の緩みが命取りになりかねない。第2戦オマーン戦は13日だ。
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時代を彩ったアスリートたちの引退表明相次ぐ(1月9日)
今週に入り相次いでアスリートの現役引退のニュースが飛び込んできた。まずはサッカー界からは元日本代表DF・中澤佑二(40)と、同じく元日本代表GKの楢崎正剛(42)だ。
中澤は代名詞のアフロヘアーから「ボンバーヘッド」の愛称で親しまれてきた。W杯ドイツ大会と南アフリカ大会に連続出場。Jリーグでは2004年に日本人DFとして初のMVPに輝いている。連続出場199試合は歴代1位だ。187cmの長身で空中戦に強く、国際Aマッチ110試合に出場し17得点をマークした。...
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今週に入り相次いでアスリートの現役引退のニュースが飛び込んできた。まずはサッカー界からは元日本代表DF・中澤佑二(40)と、同じく元日本代表GKの楢崎正剛(42)だ。
中澤は代名詞のアフロヘアーから「ボンバーヘッド」の愛称で親しまれてきた。W杯ドイツ大会と南アフリカ大会に連続出場。Jリーグでは2004年に日本人DFとして初のMVPに輝いている。連続出場199試合は歴代1位だ。187cmの長身で空中戦に強く、国際Aマッチ110試合に出場し17得点をマークした。
楢崎はワールドカップに4大会出場。長年日本代表の守護神として活躍し、国際Aマッチ7試合連続無失点という偉業も達成している。日本人ゴールキーパーで初めて2010年にJリーグMVPを獲得した。ちなみにGKでW杯に4大会連続出場したのは同じく昨シーズン限りで引退した川口能活と楢崎の2人だけである。昨年末にはアントラーズの小笠原満男も現役引退を表明。平成の時代に日本サッカーシーンの顔だった男たちが、次々とピッチに別れを告げることとなったことは本当に感慨深い。
さて、サッカー界のみならず8日にこの人も競技生活からの引退を表明した。五輪3連覇&国民栄誉賞受賞の女子レスリング・吉田沙保里だ。自身のSNSにこれまで獲得した数多くのメダルの写真をアップし、「ここまで長い間、現役選手として頑張ってこれたのも沢山の方々の応援とサポートのおかげです。」と感謝の気持ちを表した。後日記者会見をするとのことだ。私たちからも多くの感動を与え続けてきてくれたアスリートたちに心から賛美と感謝を伝えたい。
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横綱・稀勢の里、稽古総見で見えた期待と不安(1月8日)
なりふり構わずがむしゃらに前に出る。そんな気迫こそいまの稀勢の里に一番必要なものなのかもしれない。7日、両国国技館で行われた恒例の稽古総見。先場所休場した三横綱も全員参加したなか、初場所で最高位の東横綱に座る稀勢の里に大きな注目が集まった。
九州場所では横綱陣の中で唯一出場したものの初日から4連敗を喫し途中休場に追い込まれた。横綱審議委員会からは異例の「激励」決議を受け、まさにいま土俵際に追い詰められている状況だと言える。...
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なりふり構わずがむしゃらに前に出る。そんな気迫こそいまの稀勢の里に一番必要なものなのかもしれない。7日、両国国技館で行われた恒例の稽古総見。先場所休場した三横綱も全員参加したなか、初場所で最高位の東横綱に座る稀勢の里に大きな注目が集まった。
九州場所では横綱陣の中で唯一出場したものの初日から4連敗を喫し途中休場に追い込まれた。横綱審議委員会からは異例の「激励」決議を受け、まさにいま土俵際に追い詰められている状況だと言える。今回の稽古総見では大関・豪栄道、そして鶴竜と合計六番を取った。結果は豪栄道に2勝、鶴竜には1勝3敗というもの。本割さながらに激しいぶつかり合いを見せ、最後の豪栄道との一番では太ももを俵に打ち付けながらも土俵外に押し出して見せた。
この結果をどう見るか?「動きは悪くなかった」稀勢の里本人はある程度手応えを感じた様子だったが、横審の北村正任委員長は「不安が残る」と注文を付ける。思えば稀勢の里は九州でも場所前のぶつかり稽古で好調さをアピールしていたが、相手は十両クラスの力士ばかりだった。やはり幕内力士、それも役力士を相手の厳しい稽古をこなさないと本当の調子は分からない。
稀勢の里は稽古量の多さで伸びてきた力士。8日には二所ノ関一門の稽古に参加が予定されている。先場所優勝の貴景勝と手合せする絶好の機会だ。かつては先代の師匠の方針で出稽古は行っていなかった稀勢の里だが、いまはとにかく質の高い稽古を増やすことが肝要だろう。勢いに乗る元気者にどれだけ胸を貸せるかが、今場所の調子を占う目安となるかもしれない。
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