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ファンへの最後の贈り物(ギフト)さらばイチロー(3月22日)
「こんなにいるの?ビックリするわ」未明に始まった記者会見に集まった報道陣は300人超。冒頭、イチローは苦笑いでおどけてみせた。東京ドームで行われたメジャーリーグ開幕戦。延長戦の末に連勝を決めたシアトルマリナーズの試合後、イチローが現役引退記者会見を行った。
8回裏、一旦ライトの守備についたイチローにサービス監督が交代の指示を出すと、観客は総立ちに。試合が中断されイチローは選手ら一人と抱擁を交わしていく。...
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「こんなにいるの?ビックリするわ」未明に始まった記者会見に集まった報道陣は300人超。冒頭、イチローは苦笑いでおどけてみせた。東京ドームで行われたメジャーリーグ開幕戦。延長戦の末に連勝を決めたシアトルマリナーズの試合後、イチローが現役引退記者会見を行った。
8回裏、一旦ライトの守備についたイチローにサービス監督が交代の指示を出すと、観客は総立ちに。試合が中断されイチローは選手ら一人と抱擁を交わしていく。元マリナーズで野球殿堂入りのケン・グリフィーJrもベンチで待ち受けて熱いハグ。イチローに労いの言葉をかける。この日メジャー初先発を飾った菊池雄星は号泣していた。試合終了後も深夜にもかかわらず観客は帰ろうとしない。20分後に再びイチローがグラウンドに姿を現すと、万雷の拍手が沸き起こった。丁寧にファンの歓声に応えながらグラウンドをゆっくりと一周するイチロー。外野スタンドには来日した「イチメーター」作者のエイミー・フランツさんの姿もあった。
会見が始まったのはもう日付が変わる寸前だった。「後悔は無いでしょうか?」との問いには「今日のあの球場での出来事を……あんなものを見せられたら後悔などあろう筈がありません」時に声を震わせながら胸のうちを語っていく。丁寧に一つ一つ言葉を選びながら、それはあたかも彼が積み上げた4367本のヒットのようだ。気が付けば会見は1時間半もの長丁場になっていた。「今日はとことんお付き合いしようと思ったんですが…お腹空いちゃった。そろそろ帰りますか」会見の最後にも茶目っ気を覗かせたその笑顔は、45歳になっても野球少年そのままだった。ありがとう。私たちは貴方を忘れない。
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桜前線と共にスタート・東京五輪の聖火トーチ(3月21日)
日本全国に先駆け、長崎市でソメイヨシノの開花が発表された3月20日。もう一つの美しい桜の花が初めてお披露目となった。
「関わった皆さんの思いがこもった素晴らしいトーチを手にして体が震えている(聖火リレー公式アンバサダー・野村忠宏)」2020東京五輪で使われる聖火のトーチが公開された。そのモチーフは日本の国花「桜」。全体がまばゆい「桜ゴールド」に輝くトーチは、上から見ると5つの花びらが広がる桜の花の形となっている。...
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日本全国に先駆け、長崎市でソメイヨシノの開花が発表された3月20日。もう一つの美しい桜の花が初めてお披露目となった。
「関わった皆さんの思いがこもった素晴らしいトーチを手にして体が震えている(聖火リレー公式アンバサダー・野村忠宏)」2020東京五輪で使われる聖火のトーチが公開された。そのモチーフは日本の国花「桜」。全体がまばゆい「桜ゴールド」に輝くトーチは、上から見ると5つの花びらが広がる桜の花の形となっている。「被災地の方々の苦悩を乗り越えて立ち上がる姿を世界の方にご覧頂きたいという思いでデザインした」制作を担当したデザイナー・吉岡徳仁は、被災地の小学生が描いた桜からインスピレーションを受けたという。長さは71cm、重さ1.2kg(燃料を含む)。素材はアルミニウムで出来ており、全体の約30%は東日本大震災の被災地の仮設住宅824戸の廃材が再利用されている。
過去の五輪でも聖火トーチにはそれぞれの都市の性格や大会テーマが込められてきた。北京は悠久の歴史を感じさせる巻物、リオはブラジルの自然と躍動感を表現した。ロンドンでは機能性を高めたデザインが最優秀デザイン賞を獲得している。今回の東京五輪のトーチは国内のアルミ製品やバーナーメーカーの協力のもと完成した。新幹線の製造にも使われているアルミ押出成形という手法が用いられており、まさに日本の技術の粋を尽くしたものとなっている。
およそ1万人の手によって繋がれる聖火リレーは1年後、福島県のJヴィレッジからスタート。桜の咲き誇る日本列島を駆け巡ることとなる。
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ニッポン柔道復活へ・最強の助っ人が参戦!?(3月20日)
「格闘技で戦っていく、強さを求める中で、非常にありがたい助っ人を頂いた(井上康生監督)」全日本柔道連盟は19日、柔道日本代表の愛称を「ゴジラジャパン」にすると明らかにした。
記者会見場には男子代表・井上康生監督、女子代表監督・増地克之監督とともに “ゴジラ“も登場。井上監督がゴジラに背負い投げをかけるポーズをとるレアなサービスショットを披露した。何故、「ゴジラ」が愛称に選ばれたのか?それは全柔連の試合映像分析システムの名称が「GOJIRA」であったこと。...
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「格闘技で戦っていく、強さを求める中で、非常にありがたい助っ人を頂いた(井上康生監督)」全日本柔道連盟は19日、柔道日本代表の愛称を「ゴジラジャパン」にすると明らかにした。
記者会見場には男子代表・井上康生監督、女子代表監督・増地克之監督とともに “ゴジラ“も登場。井上監督がゴジラに背負い投げをかけるポーズをとるレアなサービスショットを披露した。何故、「ゴジラ」が愛称に選ばれたのか?それは全柔連の試合映像分析システムの名称が「GOJIRA」であったこと。これは”Gold(金)Judo(柔道)Ippon(一本)Revolution(革命)Accordance(調和)“の頭文字を取って名付けられたものだという。ゴジラの版権を持つ東宝側がこれに関心を持ち、コラボレーションの提案を持ちかけ実現した。(ちなみに東宝によるゴジラの正式英語表記は”GODZILLA“である)
今後は8月に東京で開催される世界柔道選手権に向け、日本代表選手のジャージなどにゴジラのイラストがプリントされる予定だ。東宝との契約期間は年末までとのことだが、好評のようであれば延長される可能性もあるかもしれない。
水爆実験から生まれ、人類に破壊の限りを尽くす大怪獣ゴジラ。実は全柔連の理事会では「柔道が重んじる礼節」という観点から一部で異論もあったそうだが、結局多数決で採用が決まったという。日本発祥でいまや世界共通語となっているJUDOとGODZILLA。劇中で描かれているゴジラは強いだけではなく畏怖される神々しい存在でもある。日本柔道が“強ければ良し”というだけでない価値観を示して復権を果たすことを期待したい。
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平成最後の選抜・公式練習スタート&球数制限問題(3月19日)
開幕を5日後に控えた第91回選抜高等学校野球大会。18日に甲子園球場で出場校の練習が始まった。
最初にグラウンドに登場したのは2年連続13回目の出場となる智弁和歌山。チームを率いる中谷仁監督は阪神、楽天、巨人などで11年間のプロ野球経験を持つ。「初戦に関しては自分たちの野球ができるように、というのが大前提になってくる」と意気込みを語った。智弁和歌山は6日目の1回戦最後の試合で21世紀枠の熊本・熊本西と対戦する。...
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開幕を5日後に控えた第91回選抜高等学校野球大会。18日に甲子園球場で出場校の練習が始まった。
最初にグラウンドに登場したのは2年連続13回目の出場となる智弁和歌山。チームを率いる中谷仁監督は阪神、楽天、巨人などで11年間のプロ野球経験を持つ。「初戦に関しては自分たちの野球ができるように、というのが大前提になってくる」と意気込みを語った。智弁和歌山は6日目の1回戦最後の試合で21世紀枠の熊本・熊本西と対戦する。
大阪の履正社もこの日初練習。悲願の初優勝を狙う履正社は、初日の第3試合で北信越大会を制した石川県の星稜と対戦。いきなり優勝校候補同士の激突となる。強打が持ち味の履正社に対し、星稜は大会No.1の呼び声高いエース・奥川恭伸(2018U-18代表)を擁する。目が離せない試合となりそうだ。平成最後のセンバツには21世紀枠3校を含めた全32校が出場する。
一方、この日高校野球でもう一つのニュースが。新潟県高校野球連盟は、今春の県大会で導入を目指していた投手の球数制限について正式に見送ることを決めた。新潟高野連が提唱するこの『1試合につき100球』という球数制限は、国内初の取り組みとして注目を集めたが、日本高野連からストップがかかっていた。2月の理事会で「部員数が少ない高校が不利になる」「全国で足並みを揃えるべき」などの反対意見が多かったためだ。エースの投球過多や連投による故障は長らく問題になっているところ。球数制限導入にはNPBの有力選手も支持を表明しているだけに今後も活発な議論を期待したい。
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1年目のTリーグが閉幕・卓球、新時代到来へ(3月18日)
昨年スタートした卓球の新リーグ「Tリーグ」のプレーオフファイナルが17日両国国技館で行われ、栄えある初代王者が決まった。男子の決勝は木下マイスター東京と岡山リベッツ。水谷隼・張本智和2大エースを擁する木下マイスターに対し、岡山リベッツは上田仁&森薗政崇の国内最強ダブルスペアがチームを牽引する。
第一試合は最多勝ペアの上田・森園組が勝利。岡山が先勝すると、第2試合は岡山が取り返す一進一退の展開に。...
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昨年スタートした卓球の新リーグ「Tリーグ」のプレーオフファイナルが17日両国国技館で行われ、栄えある初代王者が決まった。男子の決勝は木下マイスター東京と岡山リベッツ。水谷隼・張本智和2大エースを擁する木下マイスターに対し、岡山リベッツは上田仁&森薗政崇の国内最強ダブルスペアがチームを牽引する。
第一試合は最多勝ペアの上田・森園組が勝利。岡山が先勝すると、第2試合は岡山が取り返す一進一退の展開に。続く第3試合では水谷が世界卓球銅メダリスト、イ・サンスを破り木下が王手をかける。最後は張本が森園に勝利し、トータル3-1で木下マイスターが優勝を決めた。
一方の女子は石川佳純の所属する木下アビエル神奈川が首位を独走。対するのは平野美宇、早田ひなの黄金世代が二枚看板の日本生命レッドウルフだ。第3試合で早田が元中国代表の袁との死闘を制し2-1とすると、後が無い木下は第4試合に登場したエース石川が前田美優に貫録勝ち。2-2のタイに持ち込み優勝の行方は1ゲーム勝負のヴィクトリーマッチへ突入。袁と早田の再戦となったが、7-11で再び早田が勝利。日本生命が初代女王に輝いた。2勝の活躍を見せた早田は大会MVPに選出された。
両国国技館で行われた10月の開幕戦は大きな盛り上がりを見せ、2日間で1万人以上の観客を集めた。ファイナルもほぼ同数の動員に成功し、リーグの松下浩二理事長は「100点をつけられる」と胸を張った。ただし、平均入場者数は1200人と初年度目票だった2000人にまでは達していない。いま国内のインドアスポーツは爆発的な観客数の伸びを見せるプロバスケ・Bリーグをはじめ、同じく新機構初年度のバレー・V.LEAGUE、2部に拡大したフットサル・Fリーグ、さらに同日駒沢体育館でファイナルが行われたハンドボールリーグなどライバル団体がひしめいている。競技レベルの向上のみならず、派手な演出や新しいサービスの充実など課題は多い。使用アリーナが競合する問題もあるが、是非それぞれのリーグが良い刺激を受け合ってともに発展していくことを望みたい。
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