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世界水泳に挑む瀬戸と大橋・池江へのエール(4月9日)
世界水泳の代表選考会である第95回日本選手権水泳競技大会が7日間にわたり東京辰巳国際水泳場で行われた。萩野公介と池江璃花子が欠場するなか、圧巻の泳ぎを見せたのは日本競泳界男女両エース・瀬戸大也と大橋悠依だった。
迎えた最終日。すでに200mバタフライ、200m個人メドレーを制している瀬戸大也は400m個人メドレーに挑んだ。瀬戸は得意のバタフライでトップに躍り出ると、そのまま最後の自由形まで首位をキープ。...
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世界水泳の代表選考会である第95回日本選手権水泳競技大会が7日間にわたり東京辰巳国際水泳場で行われた。萩野公介と池江璃花子が欠場するなか、圧巻の泳ぎを見せたのは日本競泳界男女両エース・瀬戸大也と大橋悠依だった。
迎えた最終日。すでに200mバタフライ、200m個人メドレーを制している瀬戸大也は400m個人メドレーに挑んだ。瀬戸は得意のバタフライでトップに躍り出ると、そのまま最後の自由形まで首位をキープ。目標に掲げた自己ベスト更新こそならなかったものの2位以下を4秒近く引き離し優勝。出場した三種目すべてを制し見事3冠を達成した。試合後は「競泳界は少し良い話題が無いので少しでも自分が良いニュースを届けられるように頑張りたい」と抱負を語った。
女子400m個人メドレー決勝では日本記録保持者の大橋悠依が優勝し三連覇を達成。大橋は200メートル個人メドレーに続き二種目目の世界水泳内定となった。200mでは内容に満足がいかないと涙を見せていたが、「自分を信じて泳げてよかった」と笑顔で語った。
一方、一年前の日本選手権で6つの日本記録を更新した池江璃花子は、この日が進学した日本大学の入学式だった。所属するマネジメント会社は「本日行われた入学式は欠席となりましたが、治療を継続中のため引き続き温かく見守っていただきますようお願いいたします」とのコメントを発表。2月に公表した白血病との闘いが続く彼女に対して東京辰巳国際水泳場にはメッセージコーナーが設けられ、1400を超える応援の声が集まった。瀬戸・大橋ら日本代表選手たちからも熱いエールが寄せられている。
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小平奈緒と李相花・二人のライバルストーリー(4月8日)
一年前、私たちに数々の感動を与えた平昌冬季五輪。大会を象徴する名場面の一つとして、小平奈緒と李相花の抱擁シーンを挙げる人は多いことだろう。スピードスケート女子500mの決勝で金メダルを争った二人の姿はいまも鮮明に世界の人々の心に残っている。
平昌大会では金メダルを獲得した小平が日の丸を掲げたウイニングラン中に李の元に駆け寄り、抱き寄せて韓国語で健闘を讃えた。五輪の遺産を後世に伝える2018平昌記念財団は国境を越えた二人の友情を五輪精神に合致したものと高く評価し、7日「韓日友情賞」を贈与した。...
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一年前、私たちに数々の感動を与えた平昌冬季五輪。大会を象徴する名場面の一つとして、小平奈緒と李相花の抱擁シーンを挙げる人は多いことだろう。スピードスケート女子500mの決勝で金メダルを争った二人の姿はいまも鮮明に世界の人々の心に残っている。
平昌大会では金メダルを獲得した小平が日の丸を掲げたウイニングラン中に李の元に駆け寄り、抱き寄せて韓国語で健闘を讃えた。五輪の遺産を後世に伝える2018平昌記念財団は国境を越えた二人の友情を五輪精神に合致したものと高く評価し、7日「韓日友情賞」を贈与した。
「私たちにとってはあのような情景は特別なものではなく、ごく日常の自然なものだったように思います(小平)」「奈緒と一緒に平昌五輪に参加したことで、選手として人間として成熟することが出来ました(李)」二人の間は李がW杯ソウル大会で帰国する小平にタクシーを手配して手助けた話などいくつもの友情エピソードがある。今回の授賞式でもスマホで2ショットを撮るなど親密ぶりを伺わせていたが、その絆の深さは会見で小平が明かした平昌五輪後に李から贈られたという言葉に集約されるだろう。以下に紹介したい。「『奈緒がいて私がいる。私がいて奈緒がいる』これはお互いから学び、励まし励まされ、選手として、また人として成長してきた私たちを表すメッセージだと感じました」
18-19シーズンは2年ぶりの世界スプリント総合王者に輝いた小平。目標としていた李の持つ世界記録更新はならなかったが、「ブレークスルーのきっかけになる」と総括した。李との友情のライバルストーリーはこれからも続く。
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前田健太・菊池雄星…MLB日本人投手に明暗(4月7日)
イチローの引退劇で始まった今年のMLB。今シーズンは4人の日本人の先発投手陣が開幕から揃い踏みし、注目が集まっている。
ドジャース・前田健太は5日(日本時間6日)ロッキーズ戦に先発。5回に内野ゴロの処理を自らの悪送球で満塁のピンチを招くも、4番のストーリーを見逃し三振に斬って取った。91球を投げ5回1失点のピッチングで初の開幕2連勝を果たした。初戦でもQT(クオリティスタート=6回までの3失点以内)を達成しており、ここまで先発の責任を立派に果たしている。...
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イチローの引退劇で始まった今年のMLB。今シーズンは4人の日本人の先発投手陣が開幕から揃い踏みし、注目が集まっている。
ドジャース・前田健太は5日(日本時間6日)ロッキーズ戦に先発。5回に内野ゴロの処理を自らの悪送球で満塁のピンチを招くも、4番のストーリーを見逃し三振に斬って取った。91球を投げ5回1失点のピッチングで初の開幕2連勝を果たした。初戦でもQT(クオリティスタート=6回までの3失点以内)を達成しており、ここまで先発の責任を立派に果たしている。
先週末病気療養中だった父親・雄治さんが他界したマリナーズの菊池雄星。帰国せず5日(日本時間6日)、天国へ初勝利を届ける決意のマウンドに登った。だが、初回いきなりショートのエラーで得点圏にランナーを背負い、昨年22HRのアブレイユを迎える。ここは菊池が内野ゴロに仕留めて併殺のチャンス…と思いきや、何と再びショート・ベッカムが再びファンブル。さらに悪送球という最悪の展開で失点を喫してしまった。それでも味方の大量得点で5回6失点(自責点は4)ながら勝ち投手の権利を持って降板したが、第1戦・第2戦と同じく後続が炎上。またしてもメジャー初勝利はお預けとなってしまった。自軍に足を引っ張られ散々の菊池だが、「3回以降は0でいけたというのは次につながる」と次戦への決意を新たにした。
ヤンキース・田中将大は2連勝を狙ったタイガース戦で7回途中1失点の好投を見せたが、守護神チャップマンが炎上。惜しくも勝利を逃した。復活をかけるカブスのダルビッシュは2戦目も5回途中で降板。今季初黒星を喫している。
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市民ランナーからプロへ転向・川内優輝の挑戦(4月5日)
プロランナーに転向した川内優輝が連日大忙しだ。4日は自身初となるスポンサー契約会見に臨んだ。ランナーの2人の弟ともに登場した川内は「私の心の中に高校生の時のような熱い心がよみがえってきました」と意気込みを語った。
埼玉県庁を退職し、新年度からあいおいニッセイ同和損害保険と所属契約を結んだ川内。先月24日には地元久喜市開催のハーフマラソンにゲスト参加。恒例となっているコスプレ姿で出場し、今年は忍者の仮装で完走。...
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プロランナーに転向した川内優輝が連日大忙しだ。4日は自身初となるスポンサー契約会見に臨んだ。ランナーの2人の弟ともに登場した川内は「私の心の中に高校生の時のような熱い心がよみがえってきました」と意気込みを語った。
埼玉県庁を退職し、新年度からあいおいニッセイ同和損害保険と所属契約を結んだ川内。先月24日には地元久喜市開催のハーフマラソンにゲスト参加。恒例となっているコスプレ姿で出場し、今年は忍者の仮装で完走。公務員ランナーとしてのラストランを締めくくった。
3日に行われた所属契約会見では「これからどんなことができるかとその可能性にワクワクしている状況です」と期待に胸を膨らませていた。来月結婚する予定の婚約者水口侑子(元実業団ランナー)が会見場にサプライズ登場すると、思わず笑顔を綻ばせていた。「もっともっとより強く、より早くなると思っています」プロとしての目標は自己ベスト更新と2021年の世界選手権でのメダル獲得を掲げている。
プライベートの時間しか練習時間がなかった川内には実戦でのレースが最大のトレーニングとなってきた。この1年間だけでも参加したレースは32を数え、フルマラソンの完走回数は今年中にも100回に達する。プロとなったことで十分な練習時間の確保と専属コーチの指導で更なる進化が期待される。プロ初レースは昨年日本人選手として31年ぶりに優勝を果たしたボストンマラソン(今月15日)。当面の大目標は9月の世界陸上ドーハ大会の出場となる。
元号が変わり新時代が始まるなか、新たなスタートを切った川内の今後に注目したい。
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平成最後のセンバツ・二刀流、石川昂弥が快挙(4月4日)
平成最後の紫紺の優勝旗は平成最初の王者の手に渡った。第91回選抜高校野球大会は愛知県代表の東邦が千葉県勢初のセンバツ優勝を狙う習志野を下し、史上最多5度目の制覇を果たした。
決勝戦は東邦のエース石川昂弥の独壇場だった。初回にランナーを背負うも、送りバントを軽快なフィールディングで併殺に仕留めると、その裏の初打席でバックスクリーン横に先制の2ランホームランを叩き込む。しかし、これはまだほんの序章に過ぎなかった。...
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平成最後の紫紺の優勝旗は平成最初の王者の手に渡った。第91回選抜高校野球大会は愛知県代表の東邦が千葉県勢初のセンバツ優勝を狙う習志野を下し、史上最多5度目の制覇を果たした。
決勝戦は東邦のエース石川昂弥の独壇場だった。初回にランナーを背負うも、送りバントを軽快なフィールディングで併殺に仕留めると、その裏の初打席でバックスクリーン横に先制の2ランホームランを叩き込む。しかし、これはまだほんの序章に過ぎなかった。その後も前日の準決勝で143球完投した疲れを感じさせないピッティングで習志野打線から凡打の山を築いていく。圧巻は先頭打者の5回第2打席だ。得点圏にランナーを置いて再び2ランホームラン。投げては2塁を踏ませぬ3安打完封。決勝で2本塁打&完封を決めたのは史上初めてのことだ。石川は一大会最多に並ぶ3本塁打を放った。
圧倒的な“美爆音”のブラバン演奏で声援を送る習志野に対し、東邦には強力な助っ人が。昨年春夏連覇を決めた大阪桐蔭から吹奏楽部が応援に駆け付けた。ちょうど東邦のマーチングバンド部が米国遠征で参加できないため、協力を要請。大阪桐蔭側が快諾したことで実現したものだ。準決勝からは合同応援となり、豪華なコラボレーションで選手を後押しした。ちなみにセンバツ決勝戦での2本塁打は偶然にも大阪桐蔭・藤原恭太以来史上2人目の快挙である。
石川の父親は平成元年に同校がセンバツを制覇した際の野球部OB。見事親子二代にわたる偉業を果たした。新時代の始まりに、歴史を感じさせる平成最後のセンバツ大会となった。
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