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初年度のV.LEAGUE閉幕・注目度は…(4月15日)
13日と14日の2日間にわたってバレーボールの国内リーグV.LEAGUEの男女ファイナルが行われた。昨年新たに誕生した新生・V.LEAGUE。男女ともに前季の旧Vリーグ優勝チームが連覇を達成する結果となったが、新リーグで何が変わり、何が変わらなかったのか?ファーストシーズンを振り返ってみたい。
久光製薬は8年連続の決勝進出。うち4度で優勝と圧倒的な強さを誇る。対する東レアローズは。2007/08シーズンから3連覇を達成したが、エース・木村沙織の引退もありここ数年は低迷。...
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13日と14日の2日間にわたってバレーボールの国内リーグV.LEAGUEの男女ファイナルが行われた。昨年新たに誕生した新生・V.LEAGUE。男女ともに前季の旧Vリーグ優勝チームが連覇を達成する結果となったが、新リーグで何が変わり、何が変わらなかったのか?ファーストシーズンを振り返ってみたい。
久光製薬は8年連続の決勝進出。うち4度で優勝と圧倒的な強さを誇る。対する東レアローズは。2007/08シーズンから3連覇を達成したが、エース・木村沙織の引退もありここ数年は低迷。ようやく黒後愛ら新世代が育ってきて6年ぶりのファイナル進出となった。前週に名古屋で行われた第1戦は久光が制し、迎えた第2戦。試合は第1セットからジュースの連続となる激しい展開になった。フルセットまでもつれる激闘を東レが勝利し、今季一度も勝ったことのない久光に大一番で土をつけた。1勝1敗となり優勝の行方は女子では初の1セットのみのゴールデンセットに突入。エースの石井優希、キャプテン・岩坂名奈らが効果的に得点を重ね終始リードを保って25-18で東レを降し連覇達成。歴史的な大接戦をものにした久光が新リーグ初代女王に輝いた。一方の男子は日本代表・山内晶大を擁するパナソニックが4年ぶりの優勝を目指すJTを3-0で破り、連覇を達成した。
V.LEAGUEはチームを所有する企業の反対でプロリーグへの完全移行を果たせていないままスタートした。ディビジョンごとにライセンスが認可され、興行権も協会側からチーム側に移管されている。ホームアリーナを持ったことで、これまであまり力を入れてこなかった観客動員にも積極的に関与することとなったが、1年目のリーグをみると各チームでかなり温度差があったように感じられる。一部に相当するV1のチームでも10000人の収容キャパのあるアリーナで1200人程度しか集まらない会場もあったのは残念だ。選手たちは危機感を持ってファンサービスに懸命に努めているが、リーグの知名度はまだまだ低い。先行してプロ化を進めているバスケットボールのBリーグとはだいぶ差がついてしまったのは否めないだろう。
また、動画配信サービスに傾注している反面、テレビ中継は激減。折角の初年度だというのにこれまで中継をしていたNHKでは女子のレギュラーシーズンは1試合も放送されることは無かった。これでは一般の認知が上がる筈もなかろう。今年はW杯イヤー。選手の注目度は格段に上がる年なだけに、何とか国内リーグへのファン獲得に結びつけたいところだ。まだまだ出来ることは多いはず。協会の改革に期待したい。
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今季最終戦・宇野、坂本、紀平それぞれの収穫(4月14日)
今シーズンの掉尾を飾るフィギュアスケート世界国別対抗戦。週末に男女フリーの試合が行われ、福岡マリンメッセは氷上の熱い戦いが繰り広げられた。SPでは出遅れた宇野昌麿は、フリーで巻き返しを図る。冒頭の4回転→3回転のコンビネーションに続き、4回転フリップも成功させリズムを掴むと、後半ではまだ世界で誰も成功させていない3Aから4回転Tへの連続技に挑戦。惜しくも転倒してしまったが、189.46点をマークし総合3位に食い込んだ。...
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今シーズンの掉尾を飾るフィギュアスケート世界国別対抗戦。週末に男女フリーの試合が行われ、福岡マリンメッセは氷上の熱い戦いが繰り広げられた。SPでは出遅れた宇野昌麿は、フリーで巻き返しを図る。冒頭の4回転→3回転のコンビネーションに続き、4回転フリップも成功させリズムを掴むと、後半ではまだ世界で誰も成功させていない3Aから4回転Tへの連続技に挑戦。惜しくも転倒してしまったが、189.46点をマークし総合3位に食い込んだ。
13日の最終日は女子フリー。まず先に登場した坂本花織は落ち着いた演技を披露。「ボロボロだったのでどうしようかと思った」という前半を何とか耐えきると、後半は今季大きく成長した表現力を披露して総合3位に入った。今期ラスト大会でSP・フリー共に自己ベスト更新という上々の結果を残すことが出来たのは大きな収穫だろう。
鬼門のSPで世界最高得点マークした紀平梨花は大トリに登場。直前練習では何本も成功させていた3Aを1本目で転倒。2本目は2Aのコンビネーションに変更して修正を図ったが、その後のコンビでも転倒があり、総合5位に沈んでしまった。「最後は笑顔で終わりたかったんですけど…でも、課題を残してシーズンを終えたので、もっともっと課題に取り組むことができるので、そこはプラス思考で頑張りたいと思います」シニアデビュー1年目でいきなりチームJAPAN全体の期待を背負っての最終演技は、16歳の少女にとって図りしれない重圧だったに違いない。来季はこの貴重な経験を糧に更なる高みを目指す。
日本の総合順位は2位。連覇とはならなかったが、ロシアの猛追を2ポイント差でかわして6大会連続のメダル確保だ。今大会躍進したアメリカ勢は世界王者ネイサン・チェンのほか、女子でもブレイディ・テネルがチームを引っ張った。3位のロシアもエリザベータ・トゥクタミシェワが復活の優雅なスケーティングで観客を魅了した。個人的には今大会のMVPに推したい。復権を果たした王者アメリカに、若手が躍進するロシア。来季も日本勢との銀盤の闘いは熾烈なものとなりそうだ。
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フィギュア国別対抗戦開幕・紀平梨花世界最高得点(4月12日)
今シーズン最終戦となるフィギュアスケートの国別対抗戦が11日マリンメッセ福岡で開幕した。男子シングル・女子シングル・ペア・アイスダンスの4種目の総合成績で争う世界フィギュアスケート国別対抗戦は国際スケート連盟(ISU)が主催する唯一のフィギュアスケート団体戦である。日本のエース羽生結弦は怪我の影響で欠場となったが、大会連覇を目指す日本勢は初日の男女ショートプログラムに臨んだ。
圧巻の演技を見せたのは紀平梨花だ。...
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今シーズン最終戦となるフィギュアスケートの国別対抗戦が11日マリンメッセ福岡で開幕した。男子シングル・女子シングル・ペア・アイスダンスの4種目の総合成績で争う世界フィギュアスケート国別対抗戦は国際スケート連盟(ISU)が主催する唯一のフィギュアスケート団体戦である。日本のエース羽生結弦は怪我の影響で欠場となったが、大会連覇を目指す日本勢は初日の男女ショートプログラムに臨んだ。
圧巻の演技を見せたのは紀平梨花だ。今季国際大会で6連勝を飾った紀平はSPでのトリプルアクセルが鍵。6戦中2度しか成功しておらず、正に鬼門となっていた。この日の紀平はシューズを新調。日本選手権では新しい靴の調整に失敗して苦杯を舐めたが、この日は安定したスケーティングを披露。3回転を含む全てのジャンプを無事に成功させ、世界歴代最高得点を更新する83.97をマーク。トップに躍り出た。「決めたいって思いが強くて決められて良かった」と胸を撫で下ろした紀平。シニアデビューイヤーの最後のSPで手応えを感じたようだ。また、こちらも国別選手権初出場となる坂本花織も自己ベストを更新。3位と好位置に付けている。
一方の男子は宇野昌麿に注目が集まった。SPの使用曲を平昌五輪で銀メダルを獲得した際の「四季~冬~」に変更。しかし、最初の4回転フリップからのコンビネーションでバランスを崩し単独ジャンプになってしまうミスに。その後も着氷が乱れ得点が伸び悩んだ。12日のフリーでは、決めれば世界初となる3回転半-4回転トーループへ挑み、SP3位からの挽回を図る。現在日本はアメリカに次ぐ全体2位。逆転Vに期待したい。
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ACL第3節・日韓対決に挑んだJリーグ4クラブ(4月11日)
9日から10日かけてアジアチャンピオンズリーグ1次リーグ第3節の16試合が行われた。いずれも日韓対決となったJリーグ4クラブの戦いぶりを振り返ってみよう。
奇跡の大逆転劇を収めたのが前回のアジア王者・鹿島アントラーズだ。アウェーで昨年Kリーグ2位の慶南FCと対戦。後半56分にオウンゴールで先制を許すと、71分にもセットプレーから元イングランド代表ジョーダン・マッチに2点目を決められた。その後、今度は鹿島がオウンゴールで1点を返すが、犬養智也が84分に接触プレーでこの日2枚目の警告を受け退場処分に。...
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9日から10日かけてアジアチャンピオンズリーグ1次リーグ第3節の16試合が行われた。いずれも日韓対決となったJリーグ4クラブの戦いぶりを振り返ってみよう。
奇跡の大逆転劇を収めたのが前回のアジア王者・鹿島アントラーズだ。アウェーで昨年Kリーグ2位の慶南FCと対戦。後半56分にオウンゴールで先制を許すと、71分にもセットプレーから元イングランド代表ジョーダン・マッチに2点目を決められた。その後、今度は鹿島がオウンゴールで1点を返すが、犬養智也が84分に接触プレーでこの日2枚目の警告を受け退場処分に。残り10分で1人欠けるという絶望的な状況に追い込まれた。試合はアディショナルタイムに突入、慶南の勝利が間近と思われるなか金森健志が執念で同点ゴールを決めた。勢い付いた鹿島はその直後、AT4分台にセルジーニョが右足を振り抜き決勝ゴール。劇的な逆転勝利でグループEの首位をキープした。この試合にはAFCの公式サイトも「何という忘れがたい勝利だろう!」と称賛を送った。
同日、ホームでKリーグ連覇中の全北現代と対戦した浦和レッズは0-1で惜敗。今大会初黒星を喫し、グループGの首位の座を全北に明け渡してしまった。翌10日にはサンフレッチェ広島が大邱FCに2-0で完勝。この試合では渡大生がACL2連連続のゴールを決めている。試合終盤には大邱の選手のファイルに対し両チームが一触即発になったほか、皆川佑介が終了間際に退場となるやや荒れ気味のゲームとなったが、大事なホームで着実に勝利をものにした。
一方、J王者の川崎フロンターレは蔚山FCとのアウェー戦でATに痛恨の失点。2敗目となった。ここまでグループH4チーム中3位。なかなか自分たちのサッカーをさせてもらえず、苦しい闘いが続いているが、逆襲に期待したい。
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Bリーグライセンス判定発表・福岡B2へ降格(4月10日)
レギュラーシーズンも残りわずかとなった2018-19シーズンのバスケットボールBリーグ。チャンピオンシップに向けて全国各地のブースターも熱烈な応援を繰り広げている。残留と昇格をめぐるプレーオフにも大きな注目が集まるなか、9日大河正明チェアマンから来シーズンのクラブライセンス判定結果が発表された。
プロリーグであるBリーグの編成はサッカーのJリーグを参考に取り入れた部分が大きい。...
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レギュラーシーズンも残りわずかとなった2018-19シーズンのバスケットボールBリーグ。チャンピオンシップに向けて全国各地のブースターも熱烈な応援を繰り広げている。残留と昇格をめぐるプレーオフにも大きな注目が集まるなか、9日大河正明チェアマンから来シーズンのクラブライセンス判定結果が発表された。
プロリーグであるBリーグの編成はサッカーのJリーグを参考に取り入れた部分が大きい。各カテゴリーへの参入はクラブライセンス制度によって決定されている。各クラブは観客動員数や使用ホームアリーナ、さらには財務状況などを厳しく審査され、ようやくライセンスが付与される。つまり、チームが優勝したからといって簡単に上位カテゴリーへの昇格は認められない。一方、逆に参加要件に達していないと判断された場合は、成績に関係なく下部リーグへの降格も余儀なくされることとなる。9日のライセンス交付ではB1のライジングゼファー福岡について、スポンサー撤退により来季の資金繰りが厳しくなることから、B1ライセンスが交付されず無条件にB2リーグへの降格が決まった。B2でも金沢武士団が3期連続の赤字によりB3への降格が決定してしまった。
ちなみに今季のB2リーグでは7日に信州ブレイブウォリアーズが全体1位通過を決めているが、過去の財務状況を理由にB1ライセンスが付与されず、仮にプレーオフで優勝したとしてもB1への昇格はできなくなっている。Jリーグでも過去に競技場のキャパシティなどの問題で昇格が認められないケースはあったが、Bリーグの基準はさらに厳しく、それが昇格条件を複雑なものとしてしまっている感がある。クラブの運営健全化を求める姿勢は間違ってはいないが、その一方でホームタウンに身の丈に合わないような大型のアリーナ建設を強いることで自治体の財政を圧迫することになるのは矛盾だとは言えないだろうか?仮にB1に上がっても、成績不振で降格となれば観客も減少する。また財務状況も悪化し、アリーナを運営する自治体への影響も避けられない。Bリーグの観客が増加しているからこそ、過度に厳格な基準の適用で人気に水を差すようなことのないよう願いたいと思う。
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