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吉田輝星、プロ一軍デビュー戦で輝く初勝利!(6月13日)
「率直に嬉しいです」18歳のスーパールーキーが少しはにかんだ笑顔で応える。21世紀生まれの選手として初となるプロ初登板・初先発・初勝利。鮮烈デビューを果たした北海道日本ハムファイターズの2018年ドラフト1位ルーキー・吉田輝星に札幌ドームの3万4000人近い大観衆が酔いしれた。
今年のセ・パ交流戦は早くも中盤に突入。ファイターズは12日、ホームで昨季のセ・リーグ王者カープとの第2戦を戦った。...
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「率直に嬉しいです」18歳のスーパールーキーが少しはにかんだ笑顔で応える。21世紀生まれの選手として初となるプロ初登板・初先発・初勝利。鮮烈デビューを果たした北海道日本ハムファイターズの2018年ドラフト1位ルーキー・吉田輝星に札幌ドームの3万4000人近い大観衆が酔いしれた。
今年のセ・パ交流戦は早くも中盤に突入。ファイターズは12日、ホームで昨季のセ・リーグ王者カープとの第2戦を戦った。この試合はHBC北海道放送(TBS系列)が道内で生中継。13日明らかとなった平均視聴率は21・4%と、吉田への注目の高さを証明する結果となった。さらに彼の出身地・秋田県ではパブリックビューイングを開催。多くの県民が夏の甲子園で103年ぶりに秋田県勢を準優勝に導いた“地元の星”の初登板を見守っていた。
緊張もあったのか初回にはいきなり1死満塁の大ピンチを迎えた場面もあったものの、5回を投げて被安打4、失点1のナイスピッチング。カープ先発・ここまでハーラートップ6勝の大瀬良大地を相手に、最少失点で投げ勝ったのは見事というよりほかない。高卒ルーキーが先発初登板勝利を挙げたのは2015年の安樂智大(済美→イーグルス)以来の快挙となる。
大物高卒ルーキーの初登板での勝利は、現在MLBの田中将大や大谷翔平ですら成し遂げていない。試合後、「自分だけの力では勝てなかった」とチームメイトへの感謝の言葉を口にしたが、“勝ち運”も持っていることは確か。高卒新人の育成には定評のあるファイターズで、吉田はNPBのひときわ輝く一番星になれるだろうか。
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伝説の空手家 ・熊殺しウィリー・ウィリアムス(6月12日)
昭和50年代、極真空手の創始者・大山倍達を描いたドキュメンタリー映画「地上最強のカラテ」は列島に一大格闘技ブームを巻き起こした。その極真会館の門下生で「熊殺し」の異名を誇ったのがアメリカ出身の黒人空手家、ウィリー・ウィリアムスだ。その彼が67歳の若さでこの世を去っていたことが明らかになった。
映画で紹介された体重300キロを超える野生熊との組手の映像は見る者の度肝を抜いた。その数々の伝説のなかでもハイライトは1980年に行われたプロレスラー・アントニオ猪木との異種格闘技戦だろう。...
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昭和50年代、極真空手の創始者・大山倍達を描いたドキュメンタリー映画「地上最強のカラテ」は列島に一大格闘技ブームを巻き起こした。その極真会館の門下生で「熊殺し」の異名を誇ったのがアメリカ出身の黒人空手家、ウィリー・ウィリアムスだ。その彼が67歳の若さでこの世を去っていたことが明らかになった。
映画で紹介された体重300キロを超える野生熊との組手の映像は見る者の度肝を抜いた。その数々の伝説のなかでもハイライトは1980年に行われたプロレスラー・アントニオ猪木との異種格闘技戦だろう。「プロレスこそ最強の格闘技」を標榜する猪木は「格闘技世界一決定戦」を開催。それまでに柔道の五輪金メダリスト、ウィリエム・ルスカや近年再評価されている現役ボクシング王者、モマメド・アリとの世紀の一戦を戦っていた。そして実現した“地上最強”の看板を掲げる極真空手との対決。異種格闘技戦の歴史でも、最も極限状態の緊張感で行われた闘いと評しても決して過言ではなかろう。
この試合前に極真会館を破門されたウイリーだが、リングサイドには極真関係者がつきセコンドを務めた。両団体の威信がかかった空前絶後の“他流試合”は、超満員の蔵前国技館で一触即発のなかゴング。試合自体は両者骨折&流血でドクターストップによる引き分けという結果に終わったが、エキサイトした両陣営のセコンドが乱闘となり病院送りになる荒れようだった。
訃報に接してアントニオ猪木現参院議員はコメントを発表。「戦いを離れゆっくりと休んで欲しいと思います。さようなら、ありがとう、ウィリー・ウィリアムス」その猪木氏は7日、来月の参院選に出馬せず政界から引退することを発表している。あの死闘から39年。まさしく昭和は遠くなりけりである。
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バレーボールプリンセス栗原恵・笑顔での別れ(6月11日)
「コートを去る時に『バレーボールをやってきてよかった』と笑顔で言うことをずっと目標にしてやってきた」その言葉通りの引退会見。プリンセス・メグの目に涙はない。長年にわたって女子バレーボール界で多くの功績を遺してきた栗原恵が引退会見を行った。5月5日の記事で取り上げた通り、栗原は黒鷲旗の試合を最後に現役引退の意向を固めていた。10日行われた引退記者会見には多くのマスコミが集まった。
春高バレーでは三田尻女子(現:誠英)のエースとして活躍。...
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「コートを去る時に『バレーボールをやってきてよかった』と笑顔で言うことをずっと目標にしてやってきた」その言葉通りの引退会見。プリンセス・メグの目に涙はない。長年にわたって女子バレーボール界で多くの功績を遺してきた栗原恵が引退会見を行った。5月5日の記事で取り上げた通り、栗原は黒鷲旗の試合を最後に現役引退の意向を固めていた。10日行われた引退記者会見には多くのマスコミが集まった。
春高バレーでは三田尻女子(現:誠英)のエースとして活躍。年度をまたいで三冠を達成し、16歳にして全日本に選出された。同い年のライバル・大山加奈との「メグ・カナ」コンビは一躍スターダムにのし上がった。オリンピックではアテネ・北京の二大会連続出場。その後は故障に苦しんだが、自分より若い世代が次々と引退するなかチームを移籍しながらプレーを続けた。17年間に渡る競技人生。会見ではバレーボールへの思いにも触れた「辛いことももちろんありますけど、突き詰めれば突き詰めるほど奥行きがある。そういうスポーツなので最後まで大好きでいられた」正にバレーの申し子というべき存在であった。現在34歳の栗原。長年バレー界を見続け、海外プレー経験もあるのは得難い財産だ。今後の予定は白紙のようだが、彼女が何らかの形で再びコートに戻ってくることもあるかもしれない。
現在、女子代表は国際試合・ネーションズリーグに参戦中だ。11日からは東京ラウンドが始まる。10日の会見で中田久美監督は「日本らしい粘りと、いろいろな攻めを出していけたら」と抱負を語った。若手の起用も多いこのリーグ戦。新たなプリンセスの誕生を期待したい。
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18歳A代表デビュー・久保建英の自己採点は?(6月10日)
「結果が出なかったので満足はしていないですね」試合後の久保建英の表情には一切の緩みは無かった。宮城で行われたキリンチャレンジカップ2019。日本代表はFIFAランク71位のエルサルバドルと対戦し、永井謙佑の代表初ゴールを含む2ゴールで快勝した。
この日ベンチスタートとなった久保の出番は後半22分。5日前に誕生日を迎えたばかりの18歳のストライカーがついにA代表のピッチに立った。日本代表史上2番目の若さでの代表実戦デビュー。...
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「結果が出なかったので満足はしていないですね」試合後の久保建英の表情には一切の緩みは無かった。宮城で行われたキリンチャレンジカップ2019。日本代表はFIFAランク71位のエルサルバドルと対戦し、永井謙佑の代表初ゴールを含む2ゴールで快勝した。
この日ベンチスタートとなった久保の出番は後半22分。5日前に誕生日を迎えたばかりの18歳のストライカーがついにA代表のピッチに立った。日本代表史上2番目の若さでの代表実戦デビュー。にもかかわらず久保は全く気後れすることなくのびやかにフィールドを駆け抜けていく。右サイドからDF2人をかわして初めてのシュートを放つと、フリーキックのチャンスには意表を突くパスに素早く反応。再びエルサルバドルゴールを脅かした。
終盤には大迫勇也とのワンタッチの応酬による連係プレーも見せ、エルサルバドルの守備を翻弄する。これが本当に初めてのA代表での動きかと思うほどの存在感を放った久保。試合後記者から自己採点を尋ねられると、「短い時間帯の中で何とか良いプレーは出せたと思いますけど、僕自身決めきれなかったので(10点満点で)6~7くらいかなと」と振り返った。いやはや何とも恐るべき冷静さである。代表初ゴールは楽しみにとっておこうではないか。(それはもうすぐのことかもしれないが…)
森保監督は「(久保は)のびのびと自分の特徴を生かしてプレーしてくれたのかな」と評す。日本代表の令和初勝利となったこの試合。間違いなく日本サッカーの新時代を創るであろうストライカーの初舞台はメモリアルゲームとなった。
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花巻東コンビ・菊池雄星&大谷翔平MLB初対決(6勝ち10日)
待ち望んだ日本人メジャーリーガー対決。花巻東高校の先輩・後輩のマリナーズ・菊池雄星とエンゼルス・大谷翔平のメジャー初対決は明暗が分かれる結果となった。
初回、菊池の立ち上がりは決して悪くなかった。1・2番を凡退に切って取り、3番DH・大谷との勝負を迎えた。ランナーなしの絶好の場面で菊池が投じた初球は高目の内角ストレート。挨拶代わりの速球に大谷は思わず状態をのけぞらす。だが3球目、当たりは良くなかったものの大谷が快足を飛ばして出塁。...
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待ち望んだ日本人メジャーリーガー対決。花巻東高校の先輩・後輩のマリナーズ・菊池雄星とエンゼルス・大谷翔平のメジャー初対決は明暗が分かれる結果となった。
初回、菊池の立ち上がりは決して悪くなかった。1・2番を凡退に切って取り、3番DH・大谷との勝負を迎えた。ランナーなしの絶好の場面で菊池が投じた初球は高目の内角ストレート。挨拶代わりの速球に大谷は思わず状態をのけぞらす。だが3球目、当たりは良くなかったものの大谷が快足を飛ばして出塁。打ち取ったかに思えた打球だったが、ここで菊池の投球の歯車に僅かな狂いが生じたのかも知れない。続く主砲・プーホールズにレフトに前に運ばれるとその後も連打を許し、この回いきなり3失点を喫してしまった。
菊地vs大谷との第2Rは2回。得点圏にランナーを置いての対決となった。第一打席と同じく一・二塁間の当たりだったがゴロに打ち取り、今度は先輩に軍配。その後立ち直った菊池は3回も無失点に抑え、一時マリナーズが1点差に詰め寄る。しかし4回に大きな落とし穴が待っていた。1番から始まったエンゼルス打線はラステラが菊池の初球をライトスタンドに叩き込む。すると続くトラウトが今度はレフトへ17号ソロ。ここですでに菊池は冷静さを失っていたのかも知れない。ど真ん中へ投じた初球を大谷は見逃さずフルスイング。第6号アーチとなり何と3者連続でホームランを浴びてしまった。菊池は4回途中9安打7失点でKO。試合後菊池は「悔しい結果になった」と唇を噛んだ。
一方、大谷は5打数3安打の固め打ち。オースマス監督からも「大谷がようやく復帰した」と太鼓判を推された。母校の先輩との対戦については「特別な気持ちはもちろん何回やっても持つのではないかと思う」と語った。10日の試合は3三振で無安打だったが、ようやく本調子になってきたようだ。日本のファンとしてはちょっと複雑な思いもある初対決となったが、今後も海を越えた名勝負に注目したい。
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