更新を終了しています
サニブラウン100mと200mで圧勝!!2冠達成(7月1日)
肌にまとわりつくような高温多湿の梅雨空。男子200m決勝は降りしきる雨と向かい風1.3mという悪条件の中で行なわれた。陸上日本選手権4日目。最終日の主役もやはりこの男、サニブラウン・ハキームだった。
2日前に行われた注目の100m決勝では10秒02と大会新記録を更新。今季好調を維持していた桐生祥秀や、小池祐貴らに圧勝したが、「何とも言えないタイム。今のままでは全然ダメだと思っている」と納得がいかない自らの走りに駄目出しをしていた。...
全部読む
肌にまとわりつくような高温多湿の梅雨空。男子200m決勝は降りしきる雨と向かい風1.3mという悪条件の中で行なわれた。陸上日本選手権4日目。最終日の主役もやはりこの男、サニブラウン・ハキームだった。
2日前に行われた注目の100m決勝では10秒02と大会新記録を更新。今季好調を維持していた桐生祥秀や、小池祐貴らに圧勝したが、「何とも言えないタイム。今のままでは全然ダメだと思っている」と納得がいかない自らの走りに駄目出しをしていた。翌日には2年ぶりの2冠がかかる200m予選では余裕の走りを見せ2位で決勝進出を決める。「決勝はしっかりもっと速いタイムでいい走りができれば(サニブラウン)」と、臨んだ雨中の決戦。100m同様に課題のスタートで反応よく飛び出すと、中盤から隣のレーンの小池との競り合いになった。だが、そのまま加速したサニブラウンが引き離しトップの20秒35でフィニッシュ。自身二度目の2冠を達戦するとともに世界選手権の100mと200mでの代表内定を決めた。
圧倒的な強さを見せたサニブラウンだが、専門家の間では200mのコーナーリング技術に若干課題があると指摘されている。今回のレースでもカーブで大きく外側に寄ってしまった。ストライドが大きい分、コーナーでのコンパクトな走りには不利になる。ここを改善すれば100m「10秒の壁」以上に厳しいと言われる200m「20秒の壁」突破も夢ではないだろう。
レース後には「(課題を)修正して万全の状態で世界選手権に臨めれば」と意気込みを語った。9月の大舞台で彼の更なる進化に期待したい。
閉じる
【速報】欧州初のMLB公式戦・田中将大先発(6月30日)
メジャーリーグ140年の歴史で初めてとなるヨーロッパ開催が実現した。日本時間の30日未明、イギリス・ロンドンでニューヨーク・ヤンキースとボストン・レッドソックスの2連戦「ロンドンシリーズ」が開幕。田中将大が記念すべき第1戦の先発マウンドに登った。
試合会場となったのは2013年のロンドンオリンピックのメイン会場だったロンドンスタジアム。通常は陸上大会やサッカーの試合会場などで使用されるこの競技場に大改装が施した。...
全部読む
メジャーリーグ140年の歴史で初めてとなるヨーロッパ開催が実現した。日本時間の30日未明、イギリス・ロンドンでニューヨーク・ヤンキースとボストン・レッドソックスの2連戦「ロンドンシリーズ」が開幕。田中将大が記念すべき第1戦の先発マウンドに登った。
試合会場となったのは2013年のロンドンオリンピックのメイン会場だったロンドンスタジアム。通常は陸上大会やサッカーの試合会場などで使用されるこの競技場に大改装が施した。グラウンドの土はアメリカから運び込み、人工芝を敷き詰めて野球場へと生まれ変わらせたのだ。思えば野球が五輪の実施競技から外されたのがロンドン大会からだった。その開会式が行われたスタジアムでMLBが試合を行うというのも実に感慨深いものがある。(ちなみにこのスタジアムはサッカープレミアリーグ・ウェストハムの本拠地でもある)
野球不毛の地である欧州、それもWBCなどで実績のあるフランスやオランダ、イタリアではなく英国開催というのも興味深い。米国3大メジャースポーツのうち、既にNBAやNFLもヨーロッパをはじめ世界戦略を推進しているが、MLBも今シーズン、東京でマリナーズの開幕戦を行ったほか、先月はメキシコでもエンゼルスが主催試合を行っている。世界でのマーケット拡大を狙うMLB側の意欲が感じられる。
「野球の魅力を知ってほしい」と試合前に抱負を語っていた田中。ところが、歴史的なオープニングゲームは初回に両軍6点ずつ取り合う壮絶な打撃戦に。田中も3ランを含むまさかの6失点で、初回32球でKOと大炎上してしまった。試合は17-13でヤンキースが勝利。このロンドンシリーズのチケットは発売即日にソールドアウトの大人気だったが、ホームランの飛び交う派手な展開となったこの試合は英国の観客の目にはどのように映ったのだろう?今後の野球人気のワールドワイドな広がりを期待したい。
閉じる
荒波への船出・JOC新会長に柔道・山下泰裕氏が就任
オリンピック開会式まで残り400日を切った時点で異例のトップ交代劇だ。「この時期に会長に就任する。その責任の重さを強く痛感しております」日本オリンピック委員会・JOCの山下泰裕新会長は、一言一句を噛み締めるように就任挨拶を行った。
26日、JOCは都内で理事会を開催して、山下全日本柔道連盟会長を新たな会長に選出した。これまで組織の顔だった竹田恆和前会長は正式に退任が決定。招致をめぐる贈賄疑惑のマイナスイメージを払拭するため、国際的に知名度と実績のある山下氏の起用となったものとみられる。...
全部読む
オリンピック開会式まで残り400日を切った時点で異例のトップ交代劇だ。「この時期に会長に就任する。その責任の重さを強く痛感しております」日本オリンピック委員会・JOCの山下泰裕新会長は、一言一句を噛み締めるように就任挨拶を行った。
26日、JOCは都内で理事会を開催して、山下全日本柔道連盟会長を新たな会長に選出した。これまで組織の顔だった竹田恆和前会長は正式に退任が決定。招致をめぐる贈賄疑惑のマイナスイメージを払拭するため、国際的に知名度と実績のある山下氏の起用となったものとみられる。「竹田前会長の志を受け継いで」と大会成功への決意を語ったが、贈賄疑惑については未だにフランス当局が事実関係を捜査中だ。組織の立て直しとともにしっかりした説明責任も問われてくるだろう。大会の成功はもちろんのこと2年間の任期のなかでコンプライアンスの強化・刷新も大きな課題となる。課せられた使命は非常に重い。
JOCは元々日本体育協会のなかの一つの委員会だったが、平成元年(1989)8月に独立した法人となった。初代会長は西武鉄道グループオーナーだった堤義明氏で山下氏は5代目の会長となる。歴史を紐解いてみれば日本体育協会の前身である大日本体育協会の初代会長はあの“近代柔道の父”嘉納治五郎その人である。つまり嘉納以来の柔道界からの我が国のオリンピック団体のトップ起用という見方もできる訳だ。
山下氏の現役時代を知る人ならば、あの1984年のロサンゼルス五輪決勝戦は脳裏に焼き付いていることだろう。大会途中に右脚を痛めながら、金メダルを獲得したあの精神力。逆境にも諦めない飽くなきファイティングスピリッツは国内外から大きな称賛を受けた。いま、傷付いて非常に不利な厳しい環境のなか、あえて大勝負へと挑む稀代の柔道家に、ありったけの声援と感謝の意を送りたいと思う。
閉じる
アジア制覇へ!浦和レッズと鹿島アントラーズ8強進出(6月27日)
AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)ラウンド16第2戦。浦和レッズと鹿島アントラーズがともにベスト8への進出を決めた。ACL準々決勝にJリーグから2チーム勝ち進んだのは2017年以来(浦和と川崎)2大会ぶりのことだ。
26日、アウェーの韓国・蔚山文殊スタジアムに乗り込んだ浦和レッズ。ホームの第1戦では1-2で敗れており、8強進出には敵地で2点差以上をつけて勝利しなければならないという厳しい条件だった。...
全部読む
AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)ラウンド16第2戦。浦和レッズと鹿島アントラーズがともにベスト8への進出を決めた。ACL準々決勝にJリーグから2チーム勝ち進んだのは2017年以来(浦和と川崎)2大会ぶりのことだ。
26日、アウェーの韓国・蔚山文殊スタジアムに乗り込んだ浦和レッズ。ホームの第1戦では1-2で敗れており、8強進出には敵地で2点差以上をつけて勝利しなければならないという厳しい条件だった。強い雨の降りしきるなか始まったゲーム、序盤からレッズは積極的に敵陣へ攻め込んでいく。前半18分にコーナーキックに槇野智章が頭で合わせるが惜しくもポストを直撃。すると前半終了間際の41分に興梠慎三が絶妙のタイミングでヘディングを決め先制点を奪う。試合前の会見で蔚山の監督が「警戒する選手はいない」と発言したことに日本人選手ACL最多得点の男が発奮して意地を見せた。
その後蔚山は守りを固め逃げ切りを図り、浦和にとっては苦しい展開が続いた。武藤雄樹のシュートもGKのファインセーブに阻まれてしまう。だが、またこの男が大仕事をやってのける。80分に興梠がマウリシオのクロスに反応。この2連続のヘディング弾でついに2戦合計3-2と逆転に成功した。蔚山も必死で反撃を試みるが後半終了間近に今度はエヴェルトンがとどめのゴール。浦和が勝利をもぎ取った。
前日25日、エディオンスタジアム広島では日本勢同士となった対決鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島の第2戦が行われた。ホームのカシマスタジアムで行われた第1戦は1-0で勝利している鹿島。第2戦でも土居聖真が先制ゴールを決める。しかし、初のACL8強を目指す広島が後半怒涛の反撃。パトリックのゴールで1点を返すと、その6分後には佐々木翔が2点目を決めて2戦合計2-2とスコアで並んだ。勢いに乗る広島は後半37分に再びパトリックがゴールに飛び込み、逆転に成功したかに思われたが、直前に広島MFの柏好文にシミュレーションの反則が取られノーゴールに。そして終了間際、GKも前線に出て攻撃参加したところを逆に鹿島のカウンターをくらい、無人のゴールに土居の2点目となるゴールを決められてしまった。広島はATにパトリックが得点を決めて意地を見せたもののアウェーゴールの差で鹿島が2大会連続でベスト8進出を果たした。
クラブチームの頂点を目指す一昨年のアジア王者・浦和と昨年のアジア王者・鹿島。なお、東地区の残り2チームは上海上港と広州恒大のともに中国勢が勝ち上がってきている。組み合わせ抽選は7月2日に行われる予定だ。
閉じる
【速報】サッカー女子W杯・なでしこジャパン1回戦敗退(6月26日)
日本時間26日早朝、女子サッカーW杯日本女子代表・なでしこジャパンはオランダに敗れ、3大会連続のベスト8進出は果たせなかった。
世界ランキングは日本の7位に対し、オランダは8位だが、直近の対戦は1勝2敗。一昨年の欧州女王で、昨年2月のアルガルベ杯では高倉監督体制での最多6失点という屈辱的な完敗を喫した強敵だ。試合は序盤からオランダに押し込まれる場面が目立った。オランダにボールを支配されるなか、日本は前半17分にコーナーキックから早く低いボールに合わされて先制点を許してしまう。...
全部読む
日本時間26日早朝、女子サッカーW杯日本女子代表・なでしこジャパンはオランダに敗れ、3大会連続のベスト8進出は果たせなかった。
世界ランキングは日本の7位に対し、オランダは8位だが、直近の対戦は1勝2敗。一昨年の欧州女王で、昨年2月のアルガルベ杯では高倉監督体制での最多6失点という屈辱的な完敗を喫した強敵だ。試合は序盤からオランダに押し込まれる場面が目立った。オランダにボールを支配されるなか、日本は前半17分にコーナーキックから早く低いボールに合わされて先制点を許してしまう。
だが、その直後に岩渕真奈を起点にボールをつなぐと、最後は菅澤優衣香がシュート。これは惜しくもポスト直撃だったが、徐々に持ち前のパスワークが機能し始めていく。すると前半終了間際の43分。再び岩渕から絶妙のアシストを受けた長谷川唯が、うまくボールを浮かせGKの頭上を抜くシュートを放つ。先発起用された長谷川の技ありゴールで同点に追いついた。
息を吹き返した日本は後半もオランダ陣内に攻め入っていく。ゲームの主導権は完全になでしこの側にきていた。しかし79分の杉田妃和のシュートはバーに嫌われ、80分過ぎの絶好機でも籾木結花が強烈なミドルを撃ったもののオランダGKのファインセーブで惜しくも勝ち越し点をあげられない。
そして延長目前の後半終了間際。大きな落とし穴が待っていた。日本はエリア内でキャプテンの熊谷紗希がハンドの反則を取られペナルティキックを与えてしまう。これをしっかりと決められ土壇場で決勝点を献上してしまった。試合後、熊谷は号泣。「結果を出せなかったことは素直に悔しい」と目を赤く腫らしながらも「またこの場所に帰ってきたい」と語った。得点を決めた長谷川も「良いゴールだったと思うが、最後結果が出ていないのでそれが全て」と肩を落とした。
だが、下を向いている時間はない。いよいよ来年には東京オリンピックが控える。女子サッカーにとって五輪の価値は男子よりもはるかに大きい。今大会出場国中、二番目に若い平均年齢22歳のチームで挑んだ高倉監督は「まだ何かが足りないということ。真摯に向き合いながら成長していってほしい」と、若手選手に期待をかけた。東京2020のホイッスルの瞬間まで、なでしこの花を咲き誇らせるための準備は続く。
閉じる
「スポーツの神様」内の検索