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トライアスロン五輪テスト大会でハプニング(8月16日)
台風の接近に伴い北陸では40度を超える今年の国内最高気温を更新した15日。東京都心の気温も36度を記録した。その猛暑のなか、お台場海浜公園周辺では東京オリンピック・パラリンピックのテスト大会を兼ねたトライアスロンの国際大会(エリート女子)が行われた。
今回の大会は来年の東京2020本番で使われる会場を使用している。スイムの1.5キロは今週オープンウオーターのテスト大会とほぼ同じ場所で実施されたが、今回は異臭などへの苦情は無かったようだ(8月12日記事参照)。...
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台風の接近に伴い北陸では40度を超える今年の国内最高気温を更新した15日。東京都心の気温も36度を記録した。その猛暑のなか、お台場海浜公園周辺では東京オリンピック・パラリンピックのテスト大会を兼ねたトライアスロンの国際大会(エリート女子)が行われた。
今回の大会は来年の東京2020本番で使われる会場を使用している。スイムの1.5キロは今週オープンウオーターのテスト大会とほぼ同じ場所で実施されたが、今回は異臭などへの苦情は無かったようだ(8月12日記事参照)。
しかし、やはりこの日も問題となったのは猛烈な暑さ。最高気温が32度に達すると予測されたため、トライアスロンの国際競技団体・国際トライアスロン連合(ITU)のガイドラインに従い、最後のラン10キロが5キロに短縮させることとなった。さらに陸上のコース上では大型の送風機でミストを噴射させたり、アイスバス(氷風呂)を5台用意するなどの対策が取られたが、レース後にフランスの選手が熱中症の疑いで病院搬送となった。ITUでは選手の安全が最優先とし、距離の短縮は五輪本番でもあり得るとのコメントを発表。また開始時間を繰り上げることにも言及している。
さて、このレースでは思わぬハプニングも発生。最後のランでトップを競り合っていた英国の2選手が、手をつなぎ並んでゴール。これが「意図的な同時フィニッシュ禁止」というITUのルールに抵触したのだ。両名とも失格処分となり、3位の選手が繰り上げ優勝という思わぬ結末となった。なお、日本勢は高橋侑子の23位が最高位だが選考基準に届かず、今回五輪の代表内定者はなかった。男子は16日に行われる。
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三浦知良と中村俊輔19年ぶり62分間の夢競演(8月15日)
「2人でピッチに立てたのは幸せだね」52歳のキングがそう試合を振り返る。41歳のファンタジスタが「もっとボールを出したかった」と悔しさを露わにする。背番号「11」と「46」の競演が満員のサポーターの心を震わせた。
三ツ沢競技場で行われた天皇杯3回戦・横浜FCvs横浜Fマリノスの横浜ダービー。この試合でJリーグ最年長・三浦知良と磐田から移籍してきた中村俊輔がともにスタメン出場を果たした。二人が同時先発するのは2000年の日本vsジャマイカ以来19年ぶりのことになる(ちなみにこの試合で中村が起点となって三浦が決めたゴールがカズの自身最後の代表での得点となっている)
この夏に中村が磐田から横浜FCに移籍して初めて同じユニフォームを着てピッチに立ったこの試合。...
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「2人でピッチに立てたのは幸せだね」52歳のキングがそう試合を振り返る。41歳のファンタジスタが「もっとボールを出したかった」と悔しさを露わにする。背番号「11」と「46」の競演が満員のサポーターの心を震わせた。
三ツ沢競技場で行われた天皇杯3回戦・横浜FCvs横浜Fマリノスの横浜ダービー。この試合でJリーグ最年長・三浦知良と磐田から移籍してきた中村俊輔がともにスタメン出場を果たした。二人が同時先発するのは2000年の日本vsジャマイカ以来19年ぶりのことになる(ちなみにこの試合で中村が起点となって三浦が決めたゴールがカズの自身最後の代表での得点となっている)
この夏に中村が磐田から横浜FCに移籍して初めて同じユニフォームを着てピッチに立ったこの試合。Wレジェンドの出場にチケットは完売。試合で二人の間にパスが通った瞬間、会場は大きく盛り上がった。競演はカズが後半17分に途中交代するまでの60分あまり。試合は1-2で敗れたもののカズのシュートや中村のフリーキックも飛び出す展開に満員となった1万2500人の観衆も大満足だったはずだ。カズも試合後、「いまこの時代になって2人でピッチに立てるのは、本当にみんなに感謝したい」と喜びを表した。
ちなみに今回の出場でカズは自身の持つ天皇杯最年長出場記録を52歳5か月19日に更新した。「次に2人で出た時は勝てるように頑張りたい」と闘志は衰えない。それはまた古巣相手にフル出場で奮戦した中村も同様だ。次はリーグ戦での競演。まだまだ夢の続きが見られそうだ。
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日本初開催のスポーツクライミング世界選手権(8月14日)
東京五輪で正式種目となるスポーツクライミング。その代表選考を兼ねた世界選手権が日本で初めて開催されている。五輪に出場するのは男女各2名。そのうち1名がこの大会で決定する。
スポーツクライミングにはボルダリング、リード、スピードの3種目が存在する。世界選手権では種目別と東京五輪と同じ3種目の複合(コンバインド)で争われる。代表切符が与えられるのは複合で7位以内の日本人最上位。女子の日本勢二強は野中生萌と野口啓代の新旧女王だ。...
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東京五輪で正式種目となるスポーツクライミング。その代表選考を兼ねた世界選手権が日本で初めて開催されている。五輪に出場するのは男女各2名。そのうち1名がこの大会で決定する。
スポーツクライミングにはボルダリング、リード、スピードの3種目が存在する。世界選手権では種目別と東京五輪と同じ3種目の複合(コンバインド)で争われる。代表切符が与えられるのは複合で7位以内の日本人最上位。女子の日本勢二強は野中生萌と野口啓代の新旧女王だ。野中はボルダリングで昨年W杯年間総合優勝、今年のジャパン杯でも優勝を果たしている。
一方の現在野口は32歳。野中とは10歳年上となる。ボルダリングの世界に飛び込んだのは11歳の時で、その後W杯で4度の年間王者に輝くなど第一人者として日本のボルダリング界を牽引してきた存在だ。「代表権を獲得して、あと1年間競技したいなっていう気持ちが大きいです(野口)」世界大会は今大会で最後と明言し、最初で最後の五輪を目指す。
まず11日に行われたボルダリング決勝は野口が全4課題のうち2つを完登し、2大会連続の銀メダル獲得を果たした。一方、肩を痛めている野中は5位にとどまり、第1種目はベテランに軍配が上がった格好となった。
男子は楢橋智亜が現在世界ランク1位の実力を発揮。2つの課題を唯一完登し、2年ぶり2度目の王者に輝いた。楢崎は「ボルダリングの種目で絶対負けたくないという気持ちが強かった」と語る。この後15日にリード、17日にスピードの決勝が行われ、20日が複合女子決勝、翌21日には複合男子の決勝が行われる予定だ。
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バスケ・八村塁凱旋試合とインターハイの危機(8月13日)
八村フィーバーが止まらない。千葉ポートアリーナで行われたバスケットボール日本代表の国際試合は、八村がNBAドラフト指名されて以降初の日本での試合ということもありチケットは発売わずか9分でソールドアウト。超満員に膨れ上がった観客の前での凱旋試合となった。
相手は世界ランキング38位のニュージーランド。現在48位の日本にとって格上の相手だが、史上最強と言われるいまの日本代表は全く動じることはなかった。...
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八村フィーバーが止まらない。千葉ポートアリーナで行われたバスケットボール日本代表の国際試合は、八村がNBAドラフト指名されて以降初の日本での試合ということもありチケットは発売わずか9分でソールドアウト。超満員に膨れ上がった観客の前での凱旋試合となった。
相手は世界ランキング38位のニュージーランド。現在48位の日本にとって格上の相手だが、史上最強と言われるいまの日本代表は全く動じることはなかった。怪我のため八村と同じNBAプレーヤーの渡邊雄太を欠いたものの、元NBAで日本に帰化したニックファジーカス、NBAサマーリーグに参戦した馬場雄大と比江島慎らが脇を固める陣容。日本はこれまで苦杯をなめ続けてきたアジア・オセアニア地区のライバル相手に終始リードしたまま99-89で完勝。八村はチーム最多の35得点をあげて3週間後のW杯開幕に向けて結果を残した。試合後には「日本のバスケがどれだけ世界に見せられるかすごく楽しみ」と笑顔を見せていた。NZとの親善試合は14日にも川崎で行われる。
バスケットボール人気が高まるなか、いまちょうど南九州の4県では高校総体・インターハイ(IH)が開催中で、バスケの決勝も2日に鹿児島で行われたばかり。八村も明成高校時代の2015年のIHで全国制覇を成し遂げている。ところが来年の北関東IHでは一部競技の開催が危ぶまれているという。それというのも北関東IHは同時期に開催される東京五輪の影響で全国各地での分散開催へ変更となったが、急きょ変更となったため宿泊地の確保や自治体の対応が追い付かないためだ。開催を引き受けた県側では予算措置が間に合わず、いま高体連が資金をクラウドファンディングなどで募り、何とか全種目実施にこぎつけようと奮闘している。八村をはじめ現在活躍する多くのアスリートたちも出場してきたIH。五輪開催のためにこの国の未来を担う選手たちの活躍の場が失われてしまっては本末転倒だろう。官民挙げての支援を望みたい。
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五輪会場に思わぬ課題「トイレ臭い」との声も(8月12日)
オープンウォータースイミング(OWS)は海や川など屋外の自然環境のなかで行われる長距離の水泳競技だ。オリンピック競技としては2008年の北京大会で初めて採用された比較的新しい種目である(ちなみに日本で国体の正式競技に採用されたのは2016年の岩手国体から)五輪で実施されている10kmを泳ぐ種目はマラソンスイミングとも呼ばれている。厳しい炎天下の11日、東京五輪での実施会場となるお台場海浜公園でOSWのテスト大会が行われた。...
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オープンウォータースイミング(OWS)は海や川など屋外の自然環境のなかで行われる長距離の水泳競技だ。オリンピック競技としては2008年の北京大会で初めて採用された比較的新しい種目である(ちなみに日本で国体の正式競技に採用されたのは2016年の岩手国体から)五輪で実施されている10kmを泳ぐ種目はマラソンスイミングとも呼ばれている。厳しい炎天下の11日、東京五輪での実施会場となるお台場海浜公園でOSWのテスト大会が行われた。
このテストイベントでは、本番の半分の5キロのコースに国内外から総勢34選手が出場した。しかし、この日の東京は最高気温35.6℃の猛暑日に。朝5時の時点で、すでにお台場の海温はおよそ30度にまで上昇していた。国際水泳連盟が定める水温の基準は31℃以下のため、男子の競技開始時間は午前10時予定から3時間の前倒しスタートとなった。
お台場海浜公園は舛添前都知事時代に環境面の懸念が浮上し、会場見直しの提言がされたことがある。2017年に都が行った水質調査では基準値を大幅に上回る大腸菌が検出されて問題となった。五輪大会組織委員会は海中にポリエステル製のスクリーンを張り、対策をとったが未だ参加選手からの評判は芳しくないようだ。参加スイマーからは「トイレのような臭い」との不満の声も出た。出場したロンドン・リオ二大会代表の貴田裕美は「もう少しきれいになってほしいなというのが正直な気持ち」と改善を要望する。組織委員会ではスクリーンの増設や開始時刻の見直しを検討するというが、ここはトライアスロンのスイムでも使われる予定となっており、早急かつ万全の対策が急がれる。
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