Bリーグ2019/20シーズン開幕・注目選手を紹介(10月3日)
4シーズン目を迎える男子プロバスケットボールのBリーグ。そのトップカテゴリーであるB1が3日に開幕する。会場の横浜アリーナでは2日、両チームの共同記者会見が行われた。
開幕戦は川崎ブレイブサンダースvs宇都宮ブレックス。宇都宮は今年7月にチーム名をリンク栃木ブレックスから変更したばかり。改名でホームタウンである宇都宮市との関係を一層強化することとなった。豪州リーグから古巣に復帰した比江島慎はTV局の取材に「個人としてもチームとしても成長できると思っているので、しっかり勝っていきたい」と開幕戦への意気込みを語った。...
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4シーズン目を迎える男子プロバスケットボールのBリーグ。そのトップカテゴリーであるB1が3日に開幕する。会場の横浜アリーナでは2日、両チームの共同記者会見が行われた。
開幕戦は川崎ブレイブサンダースvs宇都宮ブレックス。宇都宮は今年7月にチーム名をリンク栃木ブレックスから変更したばかり。改名でホームタウンである宇都宮市との関係を一層強化することとなった。豪州リーグから古巣に復帰した比江島慎はTV局の取材に「個人としてもチームとしても成長できると思っているので、しっかり勝っていきたい」と開幕戦への意気込みを語った。海外や日本代表での戦いを積み成長した姿を見せてくれそうだ。
一方の川崎は同じく代表のニック・ファジーカスが初優勝に向けて決意を誓う。「W杯の経験を生かして高いパフォーマンスを見せたい」自身初のW杯は5戦全敗に終わったが、この貴重な経験はBリーグでのプレーに活かされるに違いない。試合開始は19時5分だ(NHK-BS1で中継)。
また、千葉ジェッツの富樫勇樹も雪辱に燃える一人である。7月の代表合宿で右手を骨折し、悲願のW杯出場を逃してしまった。絶対的司令塔の不在は日本にとって大きな痛手だった。富樫の心中は察するに余りある。Bリーグでは2年連続のファイナル敗退。今シーズンにかける思いは人一倍重いだろう。
海の向こうでは今月24日にシーズン開幕戦を迎えるNBAウィザーズの八村塁もキャンプイン。大きな注目を集め、日本のバスケ人気は益々高まっている。全国各地での熱戦に期待したい。
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リーグ3連覇の名将・緒方孝市監督、退任表明(10月2日)
プロ野球はセ・パ両リーグともに公式戦143試合の全日程を終了し、いよいよ5日からはポストシーズンへと突入する。全球団の順位が確定したことで、早くもいくつかの球団では指揮官の去就が明らかになってきた。
広島カープの緒方孝市監督は成績不振の責任を取って辞任を表明。1日、マツダスタジアムで会見を開いた。「申し訳ない気持ちでいっぱいです」と指揮官はファンへ謝罪の気持ちを表した。リーグ4連覇を狙った今シーズンだったが、開幕ダッシュに失敗。...
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プロ野球はセ・パ両リーグともに公式戦143試合の全日程を終了し、いよいよ5日からはポストシーズンへと突入する。全球団の順位が確定したことで、早くもいくつかの球団では指揮官の去就が明らかになってきた。
広島カープの緒方孝市監督は成績不振の責任を取って辞任を表明。1日、マツダスタジアムで会見を開いた。「申し訳ない気持ちでいっぱいです」と指揮官はファンへ謝罪の気持ちを表した。リーグ4連覇を狙った今シーズンだったが、開幕ダッシュに失敗。4月は借金が最大「8」まで膨らみ、まさかの最下位に転落した。5月には月間20勝をあげる驚異的な巻き返しで首位を奪回し底力を示したが、鬼門の交流戦で12球団ワーストの5勝12敗と大きく負け越してしまい歯車が狂った。その後も調子が戻らず、7月には20年ぶりに11連敗を喫してしまうなど苦しい闘いが続いた。同時期には監督の選手への平手打ちが問題視されチームから厳重注意処分を受けるという一幕も…。結局70勝70敗の五分でシーズンを終えたが、最終盤に怒涛の6連勝を果たしたタイガースに逆転され、4季ぶりのBクラス転落となった。
とはいえ、セでは巨人しか達成していなかったリーグ3連覇を達成した功績は些かも損なわれるものではなかろう。就任4年間でチームの観客動員記録を更新し続けたことも特筆すべきことである。改めてその手腕に敬意を表したい。
一方、スワローズはすでに退任が決まっていた小川監督の後任に高津臣吾2軍監督の昇格を発表した。今季の防御率は12球団ワースト。まずは投手陣の立て直しが急務だ。日米通算300セーブの守護神の手腕に期待がかかる。
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スポーツ中継と視聴率・明暗が分かれる結果に(10月1日)
ラグビーW杯にバレーボールW杯。さらに深夜には世界陸上ドーハ大会と今年の秋は各テレビ局ともに大型スポーツイベントの中継に傾注している。ラグビーW杯は日本テレビとNHKが日本代表の試合を生中継しているが、28日に日本がアイルランドを破った試合の平均視聴率が22.5%に達したことが分かった。
日本にとって予選突破に向けた注目の大一番。先制を許しながら後半での逆転という劇的な展開もあって、土曜日夕方という時間帯で大台を突破した形だ。...
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ラグビーW杯にバレーボールW杯。さらに深夜には世界陸上ドーハ大会と今年の秋は各テレビ局ともに大型スポーツイベントの中継に傾注している。ラグビーW杯は日本テレビとNHKが日本代表の試合を生中継しているが、28日に日本がアイルランドを破った試合の平均視聴率が22.5%に達したことが分かった。
日本にとって予選突破に向けた注目の大一番。先制を許しながら後半での逆転という劇的な展開もあって、土曜日夕方という時間帯で大台を突破した形だ。開幕戦だったロシア戦も18.3%を記録しており、TV関係者の意気も上がっていることだろう。日本テレビで放送される5日のフィジー戦はゴールデンタイムでの放送となり、更なる高視聴率の更新も期待される。
TV離れが叫ばれる近年、週間視聴率ランキングを見ても20%を超える番組はほとんど存在しなくなっている。ドラマは二桁取れれば御の字。スポーツ中継でもサッカーW杯や五輪など日本代表の国際試合を除けば高視聴率を獲得するのは困難になっていると言われる。国内スポーツの中継はゴールデンから姿を消して久しい。
それでも直近のデータをて見ると、例えば関脇同士の優勝決定戦になった先日の大相撲秋場所千秋楽は20.6%をマーク。女子バレーボール中継もゴールデンで苦戦が続くフジテレビで10%台を連発するなどTV界にとってスポーツ中継はまだまだ強力なコンテンツと言える。
その一方で厳しい状況にあるのがプロ野球中継だ。8月29日に久々のゴールデンタイムに中継された巨人-広島戦の平均視聴率は6.7%に留まり関係者に衝撃が走った。優勝争いも大詰め、ゲスト解説に長嶋茂雄終身監督を起用したにも関わらず、他局に大きく水を開けられる結果となってしまった。同時間帯では二桁台をキープし、6年連続の視聴率三冠王を狙っている日本テレビにとっては悩ましいところだろう。CSや日本シリーズでの挽回に期待したい。
競技によって明暗が分かれる結果になっているスポーツ中継だが、ネット配信やオンデマンドなど視聴形態が多様化するなか、より多くのファンに支持される放送形態や演出の在り方も抜本的な改革が必要と言えるかも知れない。
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横綱・稀勢の里、引退相撲・断髪式では涙も…(9月30日)
今年1月に現役を引退した第72代横綱・稀勢の里の断髪式が両国国技館で行われた。駆けつけたおよそ1万1000人のファンが平成最後の横綱との別れを惜しんだ。
最後の土俵入りを披露した後、300人もの関係者が髷に鋏を入れた。その顔ぶれは競泳の松田丈志や、元DeNAベイスターズ監督の中畑清など。彼の人脈の広さをうかがわせるものだった。協会関係者からは現役の白鵬・鶴竜の両横綱に、弟弟子の大関高安らが参加。...
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今年1月に現役を引退した第72代横綱・稀勢の里の断髪式が両国国技館で行われた。駆けつけたおよそ1万1000人のファンが平成最後の横綱との別れを惜しんだ。
最後の土俵入りを披露した後、300人もの関係者が髷に鋏を入れた。その顔ぶれは競泳の松田丈志や、元DeNAベイスターズ監督の中畑清など。彼の人脈の広さをうかがわせるものだった。協会関係者からは現役の白鵬・鶴竜の両横綱に、弟弟子の大関高安らが参加。白鵬は稀勢の里の両肩に手を置き労いの言葉をかけた。
今回の引退相撲の模様はBS日本テレビで中継。番組内のインタビューで稀勢の里は白鵬の存在に触れ、「向上心を持ってやれたのも横綱のお蔭だと思います」と感謝の思いを吐露していた。
なお、この日は師匠の先代鳴戸親方の誕生日。8年前に亡くなった師匠の厳しい教えを守り続け、現役時代はほとんど自らの言葉で多くを語ることはなかった稀勢の里だが、そのため寡黙な印象が強かった。引退後はメディアへの露出も増加。本場所のテレビ中継ではゲスト解説も務め、時にユーモアを交え多弁を振るう様子に驚いた視聴者も多かったかも知れない。彼は生来話し好きで、茶目っ気のある人柄なのだ。
今後は荒磯親方として相撲協会の「指導普及部」に属することとなる。この相撲技術の研修や普及に関する出版物の刊行などを行う部署で後進の指導に当たる訳だが、彼の人気やタレント性をより一層の相撲人気獲得に活用しない手はないだろう。その愛されるキャラクターを生かし、積極的に協会の顔として、様々な場面で活躍してもらいたいところだ。
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日本、歴史的勝利再び!ラグビーW杯で大金星(9月29日)
悲願のベスト8進出に向けて日本にとって最大の難関となるのは間違いなく世界ランキング2位・優勝候補の一角アイルランドだった。開幕戦でロシアに逆転勝利をおさめた日本代表は28日、予選プール第3戦でアイルランドと対戦。19-12で歴史的勝利を果たした。
試合前に一つのキーポイントがあった。当初先発予定だったウィリアム・トゥポウが左太もも裏の負傷で急きょメンバーから外れた。代わりにレメキ・ロマノラバがウィングを務めることに。...
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悲願のベスト8進出に向けて日本にとって最大の難関となるのは間違いなく世界ランキング2位・優勝候補の一角アイルランドだった。開幕戦でロシアに逆転勝利をおさめた日本代表は28日、予選プール第3戦でアイルランドと対戦。19-12で歴史的勝利を果たした。
試合前に一つのキーポイントがあった。当初先発予定だったウィリアム・トゥポウが左太もも裏の負傷で急きょメンバーから外れた。代わりにレメキ・ロマノラバがウィングを務めることに。その結果、リザーブに入ったのが福岡堅樹だった。福岡も大会前の親善試合で右足を痛め開幕戦から先発を外れており、万全な状態とは言えなかったが、ここでの起用が日本に大きな結果をもたらすことになる。
試合開始直後に松島がビッグチャンスをつくるが、ここは惜しくもトライならず。13分にアイルランドのキックパスからトライを奪われ先制を許した。その7分後にも追加点を奪われ9点のビハインドとなる。しかし、ここから日本は2人がかりでアイルランドの突進を止めるダブルタックルが機能し始める。前半終了間際には田村優が40mのペナルティゴールを成功させ、3点差で試合を折り返した。
後半に入ると途中交代で福島が今大会初めてフィールドに立つ。日本は次第に優位にゲームを支配。ボールボゼッションは7割近くに迫っていく。そして後半18分についに逆転。値千金の初トライを決めたのは福岡だった。試合終盤のアイルランドの猛攻にも、パスを奪った福岡が独走。ボールを一気に前線に戻し窮地を救った。起用に応える大活躍だった。「この瞬間のためにたくさんの犠牲の上にこういう結果が出てきたと思う(福岡)」勝利の立役者は誇らしげに胸を張った。前回大会の南ア戦に続くジャイアントキリング。いや、もう番狂わせとは言わせない。日本ラグビーの進化を世界に示したビッグゲームであった。
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