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フィギュア全日本・宇野昌麿が初めて羽生を破り優勝(12月23日)
「オリンピック以上に緊張する大会」3連覇中の宇野昌麿がそう評したフィギュアスケート全日本選手権。最終日はSP首位の羽生結弦に5点差で宇野が追う展開で闘いの幕が上がった。
迎えた宇野のフリーの演技。冒頭4回転フリップは着氷でややバランスを崩しながらもこらえた。続くジャンプはコンビネーションの予定が4回転トウループの単独になってしまうが、中盤で4トウループ+2トウループに変更しこのミスをリカバリー。...
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「オリンピック以上に緊張する大会」3連覇中の宇野昌麿がそう評したフィギュアスケート全日本選手権。最終日はSP首位の羽生結弦に5点差で宇野が追う展開で闘いの幕が上がった。
迎えた宇野のフリーの演技。冒頭4回転フリップは着氷でややバランスを崩しながらもこらえた。続くジャンプはコンビネーションの予定が4回転トウループの単独になってしまうが、中盤で4トウループ+2トウループに変更しこのミスをリカバリー。ステップ&スピンも最高評価の滑りを見せて得点を積み重ね、合計290.57まで持っていった。今季自己ベストより30点以上高い点数に、宇野は笑みを見せる。この時点で首位に立ち、最終滑走の羽生の演技を待つこととなった。羽生にはGPファイナルの並みの(291・43点)点数が必要な状況となったが、この日の出来は「メンタル、イメージ、肉体がバラバラ」と本人が振り返るようにミスを連発。2度の転倒と精彩を欠いて、合計282.77点。宇野の逆転優勝を許した。これで宇野は大会4連覇を達成。羽生不在のなかの優勝に複雑な思いを明かしたこともあるが、初めて直接対決を制したことは大きな自信となったことだろう。苦しみ続けた今シーズン。「スケートに向き合う気持ちが見つかったかなと思う」年内最後の試合後、宇野昌麿の口からこぼれたのは探し求めていたモチベーションだった。
また、今回が最後の男子シングルの出場となる高橋大輔は12位。「すごく幸せ者だと感じている」と周囲への感謝の心を表した。来季からはアイスダンスへと移して新たな挑戦が始まる。
一方、女子は宮原知子、坂本花織がフリーで点数を伸ばせないなか、紀平梨花がSP・フリーとも1位を獲得。4回転は封印したもののジャンプはノーミスで初の全日本女王の座に就いた。「世界選手権では4回転とルッツを戻す」と宣言。再び世界最強のロシア勢に挑むこととなる。
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新国立競技場・初イベント開催の陰で…(後編)(12月21日)
当初、新国立競技場は五輪後に改修を行い、球技専用のスタジアムに生まれ変わる筈だった。ところが今年になって一転、陸上用トラックを残すこととなったため、ピッチは客席から観辛く球技関係者からブーイングが出ているのが現状である。一方、陸上競技で使うにはどうか。イタリア・モンド社製のトラックは五輪8大会連続で採用されている優れ物。ゴム製で反発力が強いため、短距離走などでこの競技場から世界記録更新が更新される期待も高いと言われる。...
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当初、新国立競技場は五輪後に改修を行い、球技専用のスタジアムに生まれ変わる筈だった。ところが今年になって一転、陸上用トラックを残すこととなったため、ピッチは客席から観辛く球技関係者からブーイングが出ているのが現状である。一方、陸上競技で使うにはどうか。イタリア・モンド社製のトラックは五輪8大会連続で採用されている優れ物。ゴム製で反発力が強いため、短距離走などでこの競技場から世界記録更新が更新される期待も高いと言われる。
しかしながら新国立にあるコースは200mのトラックのみ。サブトラックがないため、世界陸上のような大規模な大会にはかなり不向きである。とどのつまりがどっちつかずの選択をしたためにいずれの競技にも使い勝手の悪い存在となってしまう懸念が出ているのだ。
果たして今後、Jリーグやラグビーのトップリーグのクラブで新国立をホームスタジアムとして手を上げるところはあるかと問われれば、現状では厳しいと言わざるを得ないだろう。トラック競技以外の陸上競技も出来ないとなると開催できるスポーツ競技は限られてくる。結局のところ、この日のオープニングセレモニーで行われたような音楽イベントでの使用が主流になるのかも知れない。だが、それだけで1569億円という巨費を投じた巨大施設の元を取るのは、かなり楽観的な想定に思われてならない。
悲観的な話ばかり述べてしまったが、折角、“杜のスタジアム”という優れたコンセプトで生まれた新国立競技場だ。努々“負の遺産”などと言われぬよう、レガシーの活かし方について多くの知見を結集させてもらいたいと思う。
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新国立競技場・初イベント開催の陰で…(前編)(12月21日)
東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場。21日、初めてのイベントが行われ、陸上短距離の桐生祥秀らが一般公募で選ばれた2000人余りのランナーと共に競技場トラックの“走り初め“を行った。
同イベントにはともにアテネ大会金メダリストのハンマー投げ・室伏広治、マラソン・野口みずきらや、五輪3連覇のレスリング・吉田沙保里らも参加した。イベントでは一般人とオリンピアンとの800mリレーなど行われ、お祝いムードの和やかななか交流を楽しんでいた。...
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東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場。21日、初めてのイベントが行われ、陸上短距離の桐生祥秀らが一般公募で選ばれた2000人余りのランナーと共に競技場トラックの“走り初め“を行った。
同イベントにはともにアテネ大会金メダリストのハンマー投げ・室伏広治、マラソン・野口みずきらや、五輪3連覇のレスリング・吉田沙保里らも参加した。イベントでは一般人とオリンピアンとの800mリレーなど行われ、お祝いムードの和やかななか交流を楽しんでいた。
引き続き夜からは“~HELLO, OUR STADIUM~“と題されたオープニングセレモニーも開催。桐生のほか小池祐貴、多田修平、ケンブリッジ飛鳥の「リレー侍」も参加した。
こちらのイベントではスタジアム中央のピッチにサッカー界からキングカズこと三浦和良が登場。続いてラグビー日本代表のリーチ・マイケル、中村亮士、田中史朗が登場し、スタジアムの観衆を沸かせた。そのほかにもDREAMS COME TRUEと嵐のライブに、「東北絆まつり」などの特別演舞も繰り広げられ、今後の新国立競技場で行われるであろうビッグイベントのデモンストレーション的な場となっていた。
ちなみにこのスポーツの新聖地で最初に行われるスポーツイベントは年明け元日のサッカー天皇杯決勝戦である。奇しくもこの日準決勝2試合が戦われ、ヴィッセル神戸vs鹿島アントラーズに対戦カードが決まった。天皇杯の決勝が恒例だった“国立競技場”で行われるのは6年ぶりのことだ。しかしながら新スタジアムのサッカーファンからの評判は正直芳しくない。それは観客席からのピッチの遠さだ。(この項続く)
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E-1選手権・日本、初の男女W優勝はならず(12月19日)
サッカーA代表年内最後の公式戦、東アジアE-1選手権決勝ラウンド。最終戦は男女ともに日韓が優勝をかけた戦いに臨んだ。日本は初のアベック優勝を狙ったが、明暗が分かれる結果となった。
日中韓中3か国持ち回りで隔年開催されているこの大会。男子は前身となるダイナスティカップでは最多3度の優勝を誇ったが、E-1選手権では2013年大会の一度だけしか頂点に立っていない。一方の女子代表・なでしこジャパンは2度の優勝を果たしているが、直近の3大会は女王の座から遠ざかっている。...
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サッカーA代表年内最後の公式戦、東アジアE-1選手権決勝ラウンド。最終戦は男女ともに日韓が優勝をかけた戦いに臨んだ。日本は初のアベック優勝を狙ったが、明暗が分かれる結果となった。
日中韓中3か国持ち回りで隔年開催されているこの大会。男子は前身となるダイナスティカップでは最多3度の優勝を誇ったが、E-1選手権では2013年大会の一度だけしか頂点に立っていない。一方の女子代表・なでしこジャパンは2度の優勝を果たしているが、直近の3大会は女王の座から遠ざかっている。
今大会、女子では前回上王で最多3度の優勝を誇る北朝鮮が出場を辞退する異例の事態に。アジア最強のライバル不在のなか、なでしこジャパンは代理出場の台湾、中国を連破。ところが、ハットトリックの活躍を見せていたキャプテンの岩渕真奈が負傷し、最終戦を欠場することになってしまった。頼れるエースを欠き無得点のまま終盤を迎えるが、試合終了間際に韓国選手のハンドでPKを獲得。これを籾木結花(日テレ・ベレーザ)がしっかりと決めて勝利。なでしこが4大会ぶり3度目の優勝を果たした。「この大会でしっかり勝ちきらなければ東京五輪での優勝はないと思っていた」と籾木。なでしこは五輪前最後の公式戦を最高の形で終えた。
翌18日、男子代表・サムライブルーも2連勝で韓国との最終戦を迎えた。引き分け以上で3大会ぶりの優勝が決まる有利な条件だったが、地元韓国の猛攻に前半から劣勢に立たされる。前半28年に先制を許すと、後半に井手口、鈴木らを投入して挽回を図ったが、最後までゴールを割ることは出来なかった。日本はこれで5度目の準優勝。またしてもあと一歩王座に届かなかった。対する韓国は最多5回目の優勝で3連覇を達成した。「悔しいがまた次の成長の糧にしていきたい」と険しい表情で語った森保一監督。大きな課題が残したまま五輪イヤーを控えることとなる。
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聖火リレーの詳細発表・スポーツ界からも参加(12月18日)
東京五輪聖火リレーのスタートまで残り100日を切った17日、聖火ランナーと各ルートの詳細が発表された。3月12日にアテネで採火される聖火は20日に宮城県に到着の予定。26日から福島県楢葉町・広野町の「Jヴィレッジ」を起点として、121日間をかけて日本列島をめぐることとなる。
今回聖火リレーが行われるのは全国の858の市区町村に上る。詳細コースと共に各都道府県を代表する著名人ランナーも明らかになった。...
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東京五輪聖火リレーのスタートまで残り100日を切った17日、聖火ランナーと各ルートの詳細が発表された。3月12日にアテネで採火される聖火は20日に宮城県に到着の予定。26日から福島県楢葉町・広野町の「Jヴィレッジ」を起点として、121日間をかけて日本列島をめぐることとなる。
今回聖火リレーが行われるのは全国の858の市区町村に上る。詳細コースと共に各都道府県を代表する著名人ランナーも明らかになった。その中には日本を代表するアスリートも多く選出されている。リレー第1走者となるのは2011年W杯優勝の“なでしこジャパン”メンバー。選手たちと佐々木則夫前監督が、かつてクラブチームのTEPCOマリーゼが拠点としていたサッカー施設・Jヴィレッジから出発する。ここは原発事故の対応拠点ともなった象徴的な場所。復興の思いを乗せた絆の炎が繋がれていく。
ほかにもスポーツ界からは先日のラグビーW杯・キャプテンのリーチ・マイケル、大相撲横綱・白鵬(東京)、フィギュアスケート・宇野昌磨、鈴木明子(愛知)、400mリレー北京五輪・銀・朝原宣治、女子バレー元代表監督・真鍋政義(兵庫)、ボクシング元世界王者・具志堅用高などそうそうたる顔ぶれが並んだ。
さらに一風変わったリレー方式も実現する。北海道帯広市では巨大なばん馬が重さ数百キロのソリを引くレース・ばんえい競馬によるリレー。平和記念公園周辺と大分県臼杵市の河川では古くから武芸として継承されてきた日本泳法によって聖火を運んでいく。日本発祥の競技による聖火リレーは海外でも話題を呼ぶことだろう。
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