【隅田川シーズンズ】
秋の気配が忍び寄る新宿御苑、ほぼ完成の国立競技場外観(その225) 9月29日、その日の朝9時頃JR市川駅から、総武緩行線で千駄ヶ谷まで行った。
中に入ると、枯れ葉が道に散らばり、秋の気配を感じさせた。 木々によっては、落葉も始まり、季節の変わり目を感じた。 朝の気配では、いつ雨が落ちてくるか心配であったが、空には陽もさしてきて、汗ばむほどの気温になっていた。 秋の気配の中に、「10月桜」が咲いていた。 ポツンと1本だけ、咲いているのだったが、花の少ないこの季節には目立った存在であった。 園内を楽しむ人々の中には、外国人が結構いた。 いや、日本人よりも多いかも知れない。 広い空間を有する園内には、大きな池もあった。池の中には木の葉に混じって鯉なども泳いでいた。 時折、真っ赤な曼殊沙華やハナミヅキ等の花もポツンポツンと咲いていた。 夏から秋へのこの季節は、何やら寂しさをそそる風景が多い。 時折、散って落ちる、木の葉のあり様もそうした抒情を裏打ちしていた。 その日は、その御苑を出て、千駄ヶ谷の駅を通り過ぎ、完成間近い国立競技場へと向かった。 外から見る範囲では、もう出来上がっていたが、そこここにまだ、工事現場があった。 巨大なその競技場を横手に見て、先々週に、マラソン選考会(MGC)を撮影して帰路に就いた辺りを同じように通り、JR信濃町の駅へと歩いた。 信濃町の駅前の交差点の信号は、以前よりも複雑になっていたが、何とか駅に辿り着き、その日は帰宅の途に就いた。 長袖の麻のシャツの中には、少し汗が滲んでいた。 市川の駅に着くと、昼の12時を少し過ぎた頃であった。 秋を感じさせる散歩であった。 戻る |