【隅田川シーズンズ】
上野公園から不忍池を巡る(その137) 2月4日、その日朝9時ごろ、市川駅からJR総武緩行線に乗って、秋葉原経由で上野駅まで行った。
「上野動物園」の入り口の看板から、左に折れて500メートルぐらいずっと人の列ができていた。 その日は予定のパンダ見学は諦めて、公園内を散歩することにした。 いつものように、「花」を求めても、この寒空の中ではどこにも見当たらない様子だった。 やっと、うっすらと桜色した花を木の上に見つけた。「寒さくら」だった。 花と言えるものは、それだけで、後は枯れ木一色だった。 もう一度、動物園に並んだ、いやパンダに並んだ人の列の前を通り、不忍の池へと向かった。 カメラを構えた人の集団の先を見ると、小鳥が木に止まっていた。何か珍しい小鳥のようだった。 水鳥も、寒いのか池の淵に上がり込み、遊んでいた。 少し歩くと、一人の女子の手のひらに10羽以上の小鳥が、集まっている様子に出会った。 自転車の前籠から、時折パン屑と思われるものを手にしていた。 半端ではない小鳥が、その手の平に集まり、そこだけが、動きがあり時めいていた。 その日は、不忍の池から、御徒町駅に向かった。 戻る |