変わる通勤風景(その261)
6月13日土曜日、その日の昼頃、JR市川駅から総武緩行線に乗って、秋葉原駅に出た。...
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6月13日土曜日、その日の昼頃、JR市川駅から総武緩行線に乗って、秋葉原駅に出た。
三鷹行きのその電車内は、座席シートが空き、錦糸町まではガラガラの様相であった。
錦糸町駅を過ぎると、つり革につかまっている乗客もちらほら出てきた。
両国駅を出るころには、外の雨の音がうるさく聞こえてきた。
見渡すと、一人を除き全員マスク姿であった。
乗客は皆一様に、目だけをぎょろつかせていた。
東京の電車内での風景は、ここ3か月でガラッと変わってしまった。
毎日の通勤電車も以前のようにぎゅうぎゅうの寿司詰め状態ではなくなっている。
最早3か月前の状態には、返りたくない、いや返れない心境である。
そうはいっても、政府は海外からの「インバウンド」に熱心だ。
外国人観光客が、どっと入ってくると、またしても車内は朝から超満員になる。
快適な通勤と、政府や観光をビジネスにする人々との折り合いは、これからもなかなか難しいなと思いながら、秋葉原駅で乗り換えをした。
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日本・6月の美しさ(その260)
6月4日、今年も日本にこの季節がやってきた。
気温は高く、湿度も高いうっとうしい梅雨の季節である。
だが、その季節にも、日本には「その憂つ」を払いのける、清涼の秘訣がある。
それが、この季節を癒してくれる麗しい花々ではないだろうか。
紫陽花や菖蒲のあの優し気な、淡い色香が梅雨の雫に染まる時、この季節の至玉の美しさを漂わすことになる。
紫、赤紫、純白、ピンクなど、他の季節には見ることができない、「淡い」く「濃い」色彩で目を、いや「心」を癒してくれる。
今年は、コロナ禍で、その可憐な姿を愛でることが叶わないが、昨年の映像を再編集し、その美しさを再現した。
早起きし「松戸の本土寺に紫陽花」を求めて(その210)(2019年6月16日撮影)
この季節の清涼感を求めて「水元公園」へ(その211)(2019年6月23日撮影)
非常事態宣言は解除されたが(その259)
5月31日、その日の朝、10時ごろ、JR市川駅に隣接する3階のプロムナードでいつものように、リハビリで杖をついて歩行練習をしていた。...
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5月31日、その日の朝、10時ごろ、JR市川駅に隣接する3階のプロムナードでいつものように、リハビリで杖をついて歩行練習をしていた。
その日は、非常事態宣言が解除されてから、初めての日曜日だったので、そこには数家族が、小さい子供を連れ日曜の午前中を楽しんでいた。
頻繁に発着するJRの電車の中は、どの車両もガラガラに空いていた。
空には、綿雲が拡散し、快晴という状態ではなかったが、時折青空が顔を出していた。
幼児が、元気よくプロムナードをよちよち歩きで、両親を追いかけていたが、途中から、ハイハイの形になって、それでも必死に親を追いかけていた。
ぎっくり腰になってみてから、すくっと立って歩くということが、いかに大変なことであるかを思い知らされることになったが、幼児がよちよち歩きから、ハイハイ状態になる過程を見ていると、そのことの重い現実を突きつかれた気持ちになった。
普段何気なく、通り過ぎてゆく、周辺の景色が、なぜか新鮮な風情を感じさせる不思議な感覚を覚え、その日は3回ほど、時間を変えて、そのプロムナードで、リハビリを繰り返した。
そろそろ、直角に立って、しっかり歩かなければ、世情に取り残される気分になっていた。
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