10月2日、その日私は、湾岸の「海の森」を目指して、「夏の名残」を探し、市川から江戸川土手づたいに走った。
荒川河口橋までは、先週とほぼ同じ経路を通った。荒川河口橋は、何回通っても難所であった。
そもそも、橋本体そのものに辿り着くところまで、坂が急な上、道路がでこぼこで、エネルギーが消耗してしまった。...
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10月2日、その日私は、湾岸の「海の森」を目指して、「夏の名残」を探し、市川から江戸川土手づたいに走った。
荒川河口橋までは、先週とほぼ同じ経路を通った。荒川河口橋は、何回通っても難所であった。
そもそも、橋本体そのものに辿り着くところまで、坂が急な上、道路がでこぼこで、エネルギーが消耗してしまった。
本体に着くと、そこからは舗装が良く、結構な上り坂にしても何とか登り詰められた。
河口橋を下りる時は、結構スピードが出てしまった。
広々とした荒川河口には、湾岸マリーナからクルーザーが間断なく出てきていた。
くだり切ると、もうそこは新木場という地名になっており、広い湾岸道路を横切り、しばらくまっすぐ行くと「若洲海浜公園」に着いた。
若洲海浜公園近所では、ヨットの練習所があり、白い帆のヨットが何隻も海面の上を滑るように走っていた。
まだ、夏を感じさせた。
少し走ると、ゲートブリッジが目に入ってきた。
その麓の公園の中を走ると、その橋の遊歩用のエレベーターに到着した。
その日は、運悪くエレベーターが故障し、止まっていたので、止む無く歩いて8階まで階段を登った。
空は少しガスっていたが、東京湾と湾岸の景色が一望できた。爽快感を感じた。
遊歩道を歩いて、「海の森」が、一望できる場所まで行った。
今オリンピックのボート会場として「風の問題や予算の膨張」に関して注目されている場所であるが、橋からの眺めはすこぶる良かった。
具体的には、会場として相応しいかどうかは、判断できないが、風光は極めて良い場所であると思った。
まだ、整備工事は、それほど進んでいないように思われたが、「風の影響や海の塩っけがもたらす影響」は、ちょっと見では判断できない。
ゲートブリッジの袂に降りてみると、大勢の釣り人が群れをなして楽しんでいた。中でも子供たちが、大はしゃぎで楽しそうだった。
ここにも、夏がまだ残っていた。
帰りは、経路をジグザグして走り、若洲公園にも寄ったが、そこには花壇があり、もう秋の花が咲き誇っていた。
若洲公園からは、葛西臨海公園やディズニーランドが遠くに見えて、海に浮かぶヨットやクルーザーがまだ夏の名残を残していた。
帰路、初めて「新左近川親水公園」を通り、葛西を抜けて、旧江戸川に辿り着き、そのまま帰宅した。
季節は、まさに晩夏から初秋の様相を呈し、秋がそこまでやってきている予感と夏の名残が交差し、少し郷愁を感じさせる趣であった。
出発時刻は9時で、帰宅時間は14時頃であった。汗はそれほどかかなかった。
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