梅花を求めて、向島百花園から隅田川へ(その138)
2月11日、その日10時ごろ、JR緩行線に乗って、錦糸町まで行き、地下鉄半蔵門線に乗り換え、東武線の東向島駅で降りた。...
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2月11日、その日10時ごろ、JR緩行線に乗って、錦糸町まで行き、地下鉄半蔵門線に乗り換え、東武線の東向島駅で降りた。
10分ぐらい歩くと、「向島百花園」の入り口に到着した。
瀟洒な入り口の門をくぐると、芭蕉の俳句や歌人の歌碑が出迎えてくれた。
ボランティアの説明員が何組もいて、その園の人気の高さを感じさせた。
入った瞬間に、梅の季節には少し早かったという思いが走った。
それでも、赤い傘と椅子の休憩場所には、梅の花が枝垂れかかっていた。
少し早いが、白梅、それに紅梅がちらほら咲いていた。
その向こうには、スカイツリーが顔を見せ、なんとも風流な組み合わせに見えた。
この園の名前の様に、そこには数々の草花が植えられていた。
同じ梅でも、様々名前が違う種類が、名札に記されていた。
良く整備された庭園であった。
瀟洒な小振りの庭園を一回りし、入り口近くで甘酒を頂いた。
麹が、良い香りを放って、なかなか美味な喉越しであった。
百花園を出ると、隅田川に向かって歩いた。
桜橋を渡り、「スカイツリー遊歩道」を歩くと、時折ここでも、紅白の梅の木に巡り合った。
スカイツリーが良く見える、川沿いのカフェのテラスで、コーヒーを飲んでいると、人慣れしたカラスが餌を求めて、こちらに異常接近してきた。
いや、餌を奪いに来たのだった。何とか追い払ったが、堤防の上に食器を乗せて食事をしている外国人観光客の方に向かい接近した。
そこで、何か餌らしいものを貰い、その内姿を消した。
空の下のそのテラスの前を、今度は綺麗な着物を着た2人連れが通り過ぎていった。綺麗に着飾った姿で、目元をパチクリしながら、晴れがましくも恥ずかしそうに歩いていた。
その日は、そのまま浅草から帰宅の途に就いた。
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上野公園から不忍池を巡る(その137)
2月4日、その日朝9時ごろ、市川駅からJR総武緩行線に乗って、秋葉原経由で上野駅まで行った。...
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2月4日、その日朝9時ごろ、市川駅からJR総武緩行線に乗って、秋葉原経由で上野駅まで行った。
電車の中は、終始混雑しており、座るどころではなかった。
中には、カップコーヒーを車内で立ち飲む女子もいて、とてもリラックスできる状態ではなかった。
30分ほどすると、上野駅に到着し、改札を出ると、早速動物園の方に向かった。その方向に大勢の人たちの人波が出来ていた。
暫らくすると、プラカードを持った整備員風の人たちの人数が目立ってきた。
盛んに、整列を促していることが分かった。
「上野動物園」の入り口の看板から、左に折れて500メートルぐらいずっと人の列ができていた。
その日は予定のパンダ見学は諦めて、公園内を散歩することにした。
いつものように、「花」を求めても、この寒空の中ではどこにも見当たらない様子だった。
やっと、うっすらと桜色した花を木の上に見つけた。「寒さくら」だった。
花と言えるものは、それだけで、後は枯れ木一色だった。
もう一度、動物園に並んだ、いやパンダに並んだ人の列の前を通り、不忍の池へと向かった。
カメラを構えた人の集団の先を見ると、小鳥が木に止まっていた。何か珍しい小鳥のようだった。
水鳥も、寒いのか池の淵に上がり込み、遊んでいた。
少し歩くと、一人の女子の手のひらに10羽以上の小鳥が、集まっている様子に出会った。
自転車の前籠から、時折パン屑と思われるものを手にしていた。
半端ではない小鳥が、その手の平に集まり、そこだけが、動きがあり時めいていた。
その日は、不忍の池から、御徒町駅に向かった。
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有楽町、日比谷界隈、その不思議な街(その136)
2月3日、その日はJR有楽町駅を降りた。...
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2月3日、その日はJR有楽町駅を降りた。日比谷口に出ようとしたが、シャッターが閉まっており外に出られなかった。
という事で、中央口から出ることにした。
「有楽町」、この街は不思議な街だ。中央口に出ると向かいは丸井の近代的なビルが目に入ってくる。
右手に目をやると、どこの町にもある八百屋の店先が見えてきた。
その先には、「ラーメン屋」さんの看板が見えた。
そのまま歩くと、「有楽町マリオン」の大きなビルに行き着いた。
その前で、右に折れ日比谷の方向へと進むと、古びたガード下が見えてきた。
有楽コンコースの中を歩くと、「まんぷく食堂」や「ミルクホール・クルミ」等のレトロな店が、続いた。
昭和が感じられる建物や雰囲気と、現代が感じられる建物が混在している不思議さを感じさせてくれた。
日比谷の映画街に入ると、その入り口には「ミッドタウン日比谷」の超巨大なビルに目を奪われた。
そのまま街を歩くと、「スカラ座」や「ミユキ座」「東京宝塚」等の劇場がずらっと並んでいた。
帝国ホテル横に見ながら、少し歩くと、日生劇場が目に入ってきた。
日比谷通りに出て、右手を見ると、帝国劇場の大きな看板が見えた。
皇居近くのこの場所では、「帝国」と冠がつく、建物が目に付いた。
帰りに、4日に劇場の幕を下ろすという、「日劇」を訪ねた。
マリオンの11階にあるその劇場は、がらんとした4基の巨大なエスカレータがまばらな人を載せて動いているのが印象的だった。
それにしても、インテリアは優雅で、煌びやかであった。
旧日劇が幕を閉じてから、既に40年、この街はまた一つの転換点を迎えるのであろうか。
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