松戸の本土寺で「見事な紅葉」に出会えた(その181)
12月2日、その日の朝9時ごろ、JR総武緩行線に乗り、市川駅から西船橋へ行き、武蔵野線に乗り換え、更に新松戸駅で、今度は常磐線(千代田線)に乗り、北小金駅まで行った。...
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12月2日、その日の朝9時ごろ、JR総武緩行線に乗り、市川駅から西船橋へ行き、武蔵野線に乗り換え、更に新松戸駅で、今度は常磐線(千代田線)に乗り、北小金駅まで行った。
そこまで、40分ほどかかった。その朝は少し寒さが深くなっていた。
北小金駅を降りると、本土寺まで参道を歩く人々の流れが続いていた。
10分ほど、参道を歩くと、本土寺の門が見えてきた。と同時にその向こうに真っ赤な紅葉が咲く(?)情景が浮かび上がってきた。
その時、心の中で「おっ」という驚きの声が浮かんだ。「やってきてよかった」という感情が湧いてきた。
周りの人々が、一斉にスマホをその方向に向けた。
門をくぐり、その中を覗くと、真っ赤な紅葉が茶色い葉の中にくっきり浮かんでいた。
私は、石階段を下りながら、早速スマホで動画を撮り始めた。
中に入ると、5重の塔にかかる紅葉や本堂に架かる紅葉など、赤い色が目立つ光景が目に入ってきた。
「ぴったりのタイミングだったな」と心の中で満足感が広がっていった。
奥に入ると、更にその景色には深みが出てきた。
紅葉の赤と、緑の木々や黄色に色づいた木々が見事な景色を作り出していた。
中を歩く人々は、賞賛の言葉を口にしていた。
同じ紅葉でも、その赤の濃淡の差が見事で、そのグラデーションには驚くばかりであった。
今シーズン、探していた、「紅葉の美しさ」はここにあったんだと、素直に喜んだ。
惜しむらくは、空には雲が垂れこめていたことだった。
小鳥たちのさえずりを聞きながら、更に奥へ入ってゆくと、池があり、その周りの木々の紅葉が深く、銀杏の落ち葉の黄色も見事に調和していた。
時折、見える祠も、うまく調和していた。
「超素敵」という、女性の声も耳に入ってきたが、それさえも、この景色の一分と思うほど、その空間は「紅葉」であった。
一時間ほど歩いたが、現実世界とは、異次元の空間にいるような錯覚にさえ陥り、深く紅葉した景色に癒された自分を感じていた。
帰りの参道を歩きながら、見事な空間に感謝をしていた。
その日は、北小金駅から、来る時と同じ経路で、市川駅まで戻った。時計を見るとまだ11時半頃であった。
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本土寺の動画
白金台の「自然教育園」に見る都心の秋(その180)
11月25日、その日の午前8時半頃、JR総武緩行線に乗り、浅草橋駅で都営浅草線に乗り換え、白金台の国立科学博物館付属の「自然教育園」に行った。...
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11月25日、その日の午前8時半頃、JR総武緩行線に乗り、浅草橋駅で都営浅草線に乗り換え、白金台の国立科学博物館付属の「自然教育園」に行った。
穏やかな小春日和に恵まれて、その上、空は真っ青に晴れて、過ごしやすい日であった。
都営三田線の白金台の駅から5分も歩くと、入り口が見えてきた。
園内に入ると、鬱蒼とした森が続き、鳥のさえずりがうるさい程聞こえてきた。
都会のど真ん中に、これだけの自然がどうして残っているのか、不思議な感覚を覚える程であった。
もみじの赤くなった紅葉を楽しみにしていたが、まだ緑色した状態のものも多かった。
こぼれ日が、道の枯葉を照らし、秋の景色を色づかせていた。
それでも、瓢箪池辺りに行くと、赤く色づいた紅葉を見つけることができた。
池には青い空が、映り、枯れた葉っぱは、秋の深い色を表現していた。
木の橋を渡ると、白い大きなススキが、目の前に迫ってきた。
樹齢が長い、太い巨木が何本も目に入ってきた。
時折、真っ赤に染まった紅葉に出っくわし、その都度、スマホで撮影した。
歩きながら、お喋りしている女性たちも数組すれ違った。
皆、秋の散策を楽しんでいる様だった。
園内を一周して、瓢箪池に戻ると、ベンチに座っている人々や絵を描いている人々が数人いた。
秋の雰囲気を体に一杯感じている様だった。
秋の切なげな様相と、池の水、そして青い空が何とも言えない景色を作っているように感じた。
もう一度、木々の間から季節を感じ、小鳥たちのさえずりを聞きながら、出口の方へと歩いた。
園を出ると、今度は「庭園美術館」の前を通って、JR目黒駅まで歩き、品川駅から総武快速線で市川駅まで帰った。
電車の連絡が上手く行き、12時には、自宅に着くことができた。
秋を一杯吸い込んだ、半日だった。
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