米国・“強制労働で生産された疑い”ユニクロのシャツ・輸入差し止め(5月20日)
米国の税関当局が中国の新疆ウイグル自治区での強制労働を巡る輸入停止措置に違反した疑いがあるとして日本のユニクロのシャツの輸入を差し止めていたことが分かった。
会社側は強制労働などの深刻な人権侵害がないことを確認していると反論している。
米国の税関、国境警備局はことし1月、ロサンゼルス港でユニクロのシャツの輸入を差し止めた。
米国政府は中国の新疆ウイグル自治区の組織「新疆生産建設兵団」が生産した綿製品について強制労働によって生産された疑いがあるとして米国への輸入を停止していて、この措置に違反した疑いがあることが差し止めの理由である。...
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米国の税関当局が中国の新疆ウイグル自治区での強制労働を巡る輸入停止措置に違反した疑いがあるとして日本のユニクロのシャツの輸入を差し止めていたことが分かった。
会社側は強制労働などの深刻な人権侵害がないことを確認していると反論している。
米国の税関、国境警備局はことし1月、ロサンゼルス港でユニクロのシャツの輸入を差し止めた。
米国政府は中国の新疆ウイグル自治区の組織「新疆生産建設兵団」が生産した綿製品について強制労働によって生産された疑いがあるとして米国への輸入を停止していて、この措置に違反した疑いがあることが差し止めの理由である。
会社側はシャツの原材料はオーストラリアなどから調達していて中国とは関係がないとする反論の手続きを取ったが、当局は証拠が十分でないとして却下した。
バイデン政権は新疆ウイグル自治区の人権問題で中国を厳しく非難するとともに企業にも対応を求める方針を示している。
ユニクロを展開するファーストリテイリングは「このたびの決定は非常に遺憾だ。サプライチェーンにおいては強制労働などの深刻な人権侵害がないことを確認している」としている。
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激しさを増すダークサイドによるサイバー攻撃(5月15日)
1,ロシアからのサイバー攻撃で米国のインフラが窮地に
米国最大級の石油パイプライン「コロニアルパイプライン」がロシアのハッカー集団「ダークサイド」からサイバー攻撃を受け、一時的に供給停止に追い込まれたあと、12日から操業を再開させた。この攻撃の影響でパイプラインが通る南部を中心にガソリン不足が続いている。
2,身代金を要求してくる
「ダークサイド」はランサムウェア(身代金要求型ウイルス)を使い「コロニアルパイプライン」のシステムに対してサイバー攻撃を行った。...
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1,ロシアからのサイバー攻撃で米国のインフラが窮地に
米国最大級の石油パイプライン「コロニアルパイプライン」がロシアのハッカー集団「ダークサイド」からサイバー攻撃を受け、一時的に供給停止に追い込まれたあと、12日から操業を再開させた。この攻撃の影響でパイプラインが通る南部を中心にガソリン不足が続いている。
2,身代金を要求してくる
「ダークサイド」はランサムウェア(身代金要求型ウイルス)を使い「コロニアルパイプライン」のシステムに対してサイバー攻撃を行った。12日に操業を再開させることができたのは、「コロニアルパイプライン」が500万ドル(約5億5000万円)の身代金を支払ったためだと複数の米国メディアが伝えている。一度身代金を払ってしまうと「払ったことを公開する」とのさらなる脅迫に遭う可能性があるために、原則的に絶対に支払ってはいけない。米国・サキ報道官は「支払うことは同様の攻撃を助長する可能性があり、支払わないことを推奨する」とした上で「最終的には企業の判断だ」と述べた。最近のサイバー攻撃の事例を見ていくと業務停止だけにとどまらず、情報を奪い取り、「その情報を暴露するぞ」とさらに脅迫してくる二重脅迫のようなものまであるので、注意が必要である。
3,日本への攻撃も起きている
実は日本企業も既に「ダークサイド」からのサイバー攻撃を受けている。「東芝テック」は現地時間の5月4日、ヨーロッパ4か国の現地法人がサイバー攻撃を受け、個人情報などを盗まれたと発表した。ランサムウェアによって、サーバーのファイルが暗号化されてしまい金銭を要求されているという。犯人グループの身代金要求には今のところ応じていないものの、身動きが取れない状況となっている。今年3月には鹿島とキーエンスが、さらに昨年、11月にはカプコンがランサムウェアによる攻撃に遭っている。
4,サイバー攻撃への対策は
国別にサイバー攻撃を防いだ割合を見てみるとドイツが31%、米国が25%、中国が28%、英国が22%なのに対し日本はわずか5%と、かなり低い。日本企業は何よりもまず、防御のスキルを上げていくしかない。ここ10年で日本企業は海外への投資を増やしているが、海外で被害に遭うパターンも多くなっている。こうした攻撃はありうるものとして、起きた後にどうするかという対策を準備しておく必要を感じるが、現在の状況としては「要求には応えない」という選択肢しかない。
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中国の火星探査機・国営メディア“火星への着陸成功”(5月15日)
国営の中国中央テレビは日本時間のきょう午前8時過ぎ、探査機「天問1号」が中国の探査機として初めて火星への着陸に成功したと伝えた。
天問1号は去年7月に打ち上げられことし2月に火星の周回軌道に到達していた。今後、搭載された探査車が火星の表面を走行し地形などを調査することにしている。
火星への着陸は旧ソビエトと米国に次いで3か国目で、表面での探査に成功すれば米国に次いで2か国目になる。
中国は世界の宇宙開発をリードする宇宙強国を目指していて、ことし7月には共産党の創立から100年を迎えることから着陸を成果として国威発揚にもつなげたいものと見られる。
日本人ジャーナリスト・北角裕樹・近く解放“きょうにも日本に送還へ”(5月14日)
先月、ミャンマー軍により拘束されていた日本人ジャーナリスト・北角裕樹。外務省によると、近く解放されることを確認した。
ミャンマー国営テレビは、軍の最高意思決定機関・国家統治評議会の発表として「ミャンマー国民和解担当、日本政府代表の求めに応じて起訴は取り下げられ、釈放される」と伝えた。
現地の関係筋によると、早ければきょうにも日本に送還される見通しで、北角裕樹は2014年からミャンマーに渡り、政治や文化などを取材していた。
クーデター以降はクーデターに抗議する市民を取材し、SNSや日本メディアで現地情報を発信していた。
米国・最大パイプライン・サイバー攻撃で停止(5月9日)
米国最大級のパイプラインが外部からサイバー攻撃を受けガソリンなどの供給を一時的に停止したと運営会社が明らかにしシステムを外部と遮断し復旧を急いでいる。
サイバー攻撃を受けたのは米国南部テキサス州から東部にガソリンなどを供給するコロニアルパイプラインで、会社側の発表によると今月7日、外部からサイバー攻撃を受けたためシステムを外部と遮断してガソリンなどの供給を停止し現在、復旧を急いでいる。
コロニアルパイプラインは長さが9000キロ近くに達する米国最大級のパイプラインの1つで南部テキサス州から一大消費地のニューヨークなどがある東部にガソリンやジェット燃料などを供給している。...
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米国最大級のパイプラインが外部からサイバー攻撃を受けガソリンなどの供給を一時的に停止したと運営会社が明らかにしシステムを外部と遮断し復旧を急いでいる。
サイバー攻撃を受けたのは米国南部テキサス州から東部にガソリンなどを供給するコロニアルパイプラインで、会社側の発表によると今月7日、外部からサイバー攻撃を受けたためシステムを外部と遮断してガソリンなどの供給を停止し現在、復旧を急いでいる。
コロニアルパイプラインは長さが9000キロ近くに達する米国最大級のパイプラインの1つで南部テキサス州から一大消費地のニューヨークなどがある東部にガソリンやジェット燃料などを供給している。
供給を受ける利用者側に被害の情報はなくいずれの製品も備蓄があることなどからこれまでのところ大きな影響は出ていない。
会社側はサイバー攻撃は身代金を要求するコンピューターウイルスとされるランサムウェアによるものだったことを明らかにし政府の関係当局に通報したとしている。
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