【あの一言】
<寺島実郎の「未来先見塾」~週刊寺島文庫~>中東情勢と経済
寺島実郎 赤字が縮小すれば問題が解決するという話ではない。データリズムといってもいいかもしれないが、こういうクラウドの時代に、中国は実質的に政府がデータを握りながら、どんどん世界の情報・データを中国に有利な形でコントロールしていくのではないか。この話に突っ込み始めると時代そのものの構造にも踏み込んでいかないといけなくなる深い話。どこまで本気でやるのかという話になってくる。
2018/12/07 BS11[報道ライブ インサイドOUT]
慶応義塾大学・総合政策部・教授・白井さゆり 単に中国に対する米国の貿易赤字が大きいという話ではなく、米国と中国の対立が明確に出て来た。中国がWTOに加盟して、もう少し西洋と似たような経済政策をすることを期待したがならなかった。中国の大きいところは国有企業である。補助金もあり、大量にセメントや鉄鋼を生産し世界に安く売ったりしている。外国企業が中国に進出すると地場企業との合弁を強いる。強制的な技術移転があり、まったく改善していない。米国がいろいろ言っても今のWTOでは結局対処できない。トランプに対する批判はあるが、背景にある中国のやり方に対する批判は根強い。
2018/12/07 BS11[報道ライブ インサイドOUT]
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