【あの一言】
米国・トランプ政権の“通信簿”
解説委員・高橋祐介 中間選挙は11月だが、予備選挙は早い州では3月から始まる。中間選挙では議会上院の3分の1、下院の全議席が改選され、大統領の与党・共和党には逆風が吹くとも言われている。野党民主党はすでに攻勢を強めている。トランプ大統領は、政権誕生に貢献した南部や中西部各州を中心に支持基盤の白人労働者層を固めるため、雇用や貿易、不法移民対策などに力を入れていくことになる。一方、下院で共和党は苦戦が予想され、中間選挙で仮に民主党が下院の過半数を制すれば、法案や予算審議は一層滞り、トランプ政権が目指す公約の実現は益々遠のくことになる。政権にのしかかるロシア疑惑の捜査の進展次第では、大統領の弾劾訴追という可能性も現実味を帯びてくる可能性もある。
2018/01/20 NHK総合[時論公論]
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