【あの一言】
米朝緊迫で日本の現実・対北“先制攻撃”はあるか
政治ジャーナリスト・後藤謙次 94年に行われた細川・クリントンの日米首脳会談が戦後の日本の安全保障政策の大転換だった。日米首脳会談では日米間の経済摩擦を主題としていたが、実は最大のテーマは北朝鮮の核危機の問題だった。クリントンさんから米国が攻撃した場合、日本はどこまで協力してくれるのかというオファーがあったが細川さんは即答できずに帰って来た。日本は何も出来ないという結論だった。そこから日米ガイドラインが作られ、周辺事態法ができ、日米安全保障の再定義というものが行われた。94年から全部が始まっている。
2017/04/23 テレビ朝日[サンデーステーション]
政治ジャーナリスト・後藤謙次 国際的な相場観ではレッドラインは6回目の核実験をやった時。なぜ6回目がそれほど重要なのか、安倍総理の外交ブレーンのひとりが今度の6回目はいよいよ核兵器が弾頭ミサイルに搭載できるかどうかが最大のポイント。6回目がその分かれ目となる。ただトランプ政権はレッドラインを明らかにしていない。オバマさんはレッドラインを超えても攻撃しなかったので国際的信用を失った。今回、レッドラインを示してしまうとそれを超えた時に攻撃をやらざるを得なくなるので曖昧戦略をとっている。ただ、最終的に何もやらないということはない。やる時は一瞬になるが、すべての標的を一気に直撃することで反撃を防ぐ。
2017/04/23 テレビ朝日[サンデーステーション]
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