【あの一言】
揺れる世界・テロとどう向き合うのか
放送大学教授・高橋和夫 ISの石油施設に対する米国の爆撃は着実に成果をあげてきている。住民から絞っている分に関してはどうしようもない。地上軍で戦っているのはクルド人の部隊。クルド人の力があまり大きくなることをトルコは望んでいない。
2015/12/20 NHK総合[日曜討論]
放送大学教授・高橋和夫 (米国・共和党)トランプの発言は米国にイスラム教徒がいないような発言だが、米国には数百万のイスラム教徒が生活している。イスラム教徒は黒人などマイノリティーに多い。米軍はマイノリティーが多い。兵士のかなりの部分はイスラム教徒。たくさんのイスラム教徒がアーリントン墓地に屍を埋めている。米国の現状をまったく無視した発言で私にいわせればトランプではなく、おまえジョーカーだろうといいたくなる。
2015/12/20 NHK総合[日曜討論]
青山学院大学大学院教授・羽場久美子 現在、パワーシフトが起きている。米国、ヨーロッパが頭打ちにある中で、イスラム、アジア地域が成長し価値の軋轢が始まっている。今後、イスラム教徒やヒスパニックが米国で力を持ってくるなかで、考えが違う人の理念をどう受け入れていくかが米国でも問われている。そんな中で民主党の中でヒラリークリントンが大きな力を持っている。
2015/12/20 NHK総合[日曜討論]
日本大学教授・福田充 今回の米国大統領選挙はあきらかにテロ事件の影響を受けて、テロ対策が争点化されていく。ホームランドセキュリティ(国土安全保障)の面でオバマ政権はブッシュ政権から大きく離れてはいない。DHS(合衆国国土安全保障)長官も新しいテロ警報を準備すると言っている。米国のテロ対策にもいろいろな考え方があり、共和党的なタカ派的なテロ対策もあるが、民主党的なインテリジェンスのあり方を模索している側面がある。いかにリベラルに情報収集しながら、人権とか自由という問題に配慮しテロ対策やインテリジェンスを進めていくかが欧米では研究されているが、なかなか日本にはその問題(視点)は入ってこない。
2015/12/20 NHK総合[日曜討論]
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